GMの本気!ついに2026年F1参戦が正式承認!11チーム目キャデラックは世界4拠点200名以上、独自PUのフルワークス目指す

2025年03月08日(土)1:41 am

記事要約


・キャデラックF1チームが2026年から参戦することが正式決定。

・FIAとF1はGMの参戦を歓迎し、新たな時代の到来を強調。

・すでに2026年参戦に向けて準備を本格化させている。


■キャデラックF1参戦が正式承認

FIA(国際自動車連盟)とフォーミュラ・ワン・マネジメント(Formula One Management、以下FOM)は、キャデラック・フォーミュラワンチーム(キャデラックF1)が2026年から11チーム目としてF1に参戦するための条件を満たしたと発表した。

キャデラックF1は、TWGモータースポーツと米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)の全面的支援を受けており、2026年からF1に参戦する。

■10年以内にフルワークスチームへ

この発表は、過去数か月でチームの主要人事が確定したことを受けて行われた。

まず、元マルシャのスポーティングディレクターであるグレアム・ロウドンがチーム代表に就任した。

また『GMパフォーマンス・パワーユニットLLC』のCEOには、業界のベテランであるラス・オブレネスが就任した。これにより、キャデラックは今後10年以内に「フルワークス」チームへの移行を目指すことになる。

■F1 CEO「2026年は進化の年」

F1の会長兼最高経営責任者(CEO)であるステファノ・ドメニカリは次のように述べた。

「昨年11月に述べた通り、GMがキャデラックブランドでF1に参入することは、我々のスポーツが新たな進化を遂げるための重要で前向きな姿勢の表れです」と歓迎。

「GMおよびTWGモータースポーツの数か月にわたる建設的な協力に感謝し、2026年から彼らをグリッドに迎え入れ、F1にとってまたエキサイティングな年となることを楽しみにしています」とコメントした。

■FIA会長「2026年は大きな節目」

FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は次のように述べた。

「今日は、F1にとって歴史的な転換点となる瞬間です。私は、この前向きな一歩を踏み出すFIAを率いることを誇りに思います。FIA F1選手権が2026年に11チーム体制へと拡大するのは、大きな節目となります。GM/キャデラックの参戦は、新たなエネルギーをもたらし、2026年の新レギュレーションとともに、F1はさらなる進化を遂げ、よりエキサイティングな時代へと突入するでしょう」

「キャデラックF1チームがパドックに加わることで、未来の競技者やファンに大きな刺激を与えるでしょう。彼らの参戦は、モータースポーツの限界を押し広げ、最高峰のレベルでさらなる発展を促す我々の使命を強化します。」

■TWGモータースポーツCEO「一流の人材獲得を進める」

TWGモータースポーツのダン・トウリスCEOは次のように語った。

「この1年間、私たちはGMと緊密に連携し、F1参戦に向けた強固な基盤を築いてきました。

そして、本日FIAとフォーミュラ・ワン・マネジメントから最終承認を得たことで、2026年の参戦に向けた準備をさらに加速させます。施設の拡張、最先端技術の洗練、そして一流の人材の獲得を引き続き進めていきます。」

■GM社長「世界最高峰の舞台で技術を披露できる」

GMのマーク・ルース社長は次のようにコメントした。

「キャデラックF1チームの正式発表を心から嬉しく思います。これまでチームは準備を加速させてきました」

「また、FIAおよびFOMのリーダーシップによる支援に、当社およびTWGのパートナー企業一同、深く感謝しています。F1という世界最高峰の舞台でGMのエンジニアリング技術を披露できる日が近づくにつれ、期待が高まるばかりです。」

■チーム代表「フルワークスに向けた第一歩」

チーム代表のグレアム・ロウドンは、次のようにコメントした。

「これまでキャデラックF1チーム全員が注いできた努力を、これ以上誇りに思うことはありません。この発表は、グリッドに並ぶための次なる一歩であり、フルワークスチームの構築に向けた継続的な取り組みの一環です」

「長く厳密な申請プロセスを経る中でも、我々は計画を進めるペースを緩めることなく、自らの使命を信じ続けてきました。今は、早くレースに参戦し、ファンの皆さんに新たなチームを応援してもらえる日が来るのを待ちきれません。」

■「独自のパワーユニットは開発中」

ラス・オブレネスは次のように述べた。

「パワーユニットの開発と準備は現在も継続しており、一流のエンジニアを採用するために全力を尽くしています。さらに経験豊富な技術者を迎え入れながら、近い将来に初のV6エンジンを稼働させることを楽しみにしています。」

キャデラックF1は2024年12月10日に、2026年のF1参戦に向けてフェラーリのパワーユニットとギアボックスを搭載することを発表している。一方で、独自のパワーユニット開発も進行中であり、将来的なフルワークスチーム化を目指している。

■世界4拠点で200名以上が稼働

キャデラックF1チームは、インディアナ州フィッシャーズ、ノースカロライナ州シャーロット、ミシガン州ウォーレン、そしてイギリス・シルバーストンに拠点を構えており、すでに200名以上のスタッフが所属。空力、シャシー、コンポーネント開発、ソフトウェア、車両ダイナミクスのシミュレーションに取り組んでいる。

キャデラックはF1参戦の発表以降、2026年のグリッド入りに向けた開発作業は加速している。

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