【F1日本GPへ緊急会議】ローソン降格に非難殺到!“天才”ニューウェイ不在で迷走するレッドブル、フェルスタッペンが再建主導か

2025年03月28日(金)21:39 pm

記事要約


・エイドリアン・ニューウェイの移籍による影響について、レッドブルアドバイザーのマルコ博士が「唯一無二の存在」と語り、チーム体制への影響を認めた。

・フェルスタッペン以外は2025年型マシンを扱えず、ローソンの早期降格には批判が集中。シューマッハはチーム運営を厳しく批判。

・フェルスタッペンは緊急会議に出席し、技術陣と意見交換を行うなど、チーム再建に向けて前向きな姿勢を見せている。


■ニューウェイ不在で揺れるレッドブル、マルコ博士も影響を認める

レッドブル・レーシングのアドバイザー、ヘルムート・マルコ博士は、レッドブルがすでにエイドリアン・ニューウェイの不在を痛感していることを認めている。

ニューウェイはおよそ20年前にレッドブルに加入し、その成功によって「史上最高のF1デザイナー」とも称される評価をさらに確かなものにした。しかし2024年、レッドブル内部の混乱のさなかに、彼はアストンマーティンへの移籍を決断した。

「もちろん彼のような人物がいないのは痛いです」とマルコ博士はオーストリア紙『Österreich』に語った。「エイドリアン・ニューウェイは、唯一無二の存在です」

「とはいえ、我々は1000人近いスタッフを抱えるチームです。彼を支える体制も時間をかけて築き上げてきたものなのです」と続けた。

■レッドブルのチーム運営には厳しい声、マルコ博士も慎重な姿勢

現在、レッドブルは技術的・運営的な混乱に直面している。2025年型マシンを乗りこなせているのはマックス・フェルスタッペンただ1人で、降格となったリアム・ローソンは中国GP(上海)で最も遅いドライバーの1人となった。

ローソンをわずか2戦で降格したことで、レッドブルは現在多くの批判を浴びている。

今週の心境について問われたマルコ博士は、オーストリア紙『Österreich』に「良かったとは言えません」と答えている。

また、フェルスタッペンが今年5連覇を達成すると賭けるべきかと問われると、「そのためには、マシンをもっと速くしないとなりませんね」と認めている。

次戦の日本GP(鈴鹿)ではマシンのアップグレードが投入される予定で、そこでは角田裕毅がフェルスタッペンの新たなチームメイトを務めることになる。しかしマルコ博士は、「まずはアップグレードが機能しないといけませんし、一夜にして実現することではありません」と慎重な姿勢を示した。

■マテシッツ氏の死が混乱の発端か、シューマッハも批判

一部では、2022年に亡くなった創業者ディートリヒ・マテシッツ氏の不在が、現在の運営混乱の原因となったという見方もある。

元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは次のように語っている。

「私はヘルムートを尊敬していますが、“ボック”(手に負えないマシン)でフェルスタッペンのチームメイトとして2戦出ただけでは、(ローソンの実力の)判断材料としてはまったく不十分だと思います」

さらにシューマッハは「マルコには再び社内から少し圧力がかかってきています」と述べ、『スカイ・ドイツ』に対しては「クリスチャン・ホーナー代表が今の状況を乗り切れるかどうか、私は正直分かりません」とも語った。

「今のレッドブルは“首のない集団”のようで、毎日が火消し作業の連続です。かつてのレッドブルと今のレッドブルを比較すると、ディートリヒ・マテシッツ氏が何と言うか、私は考えたくもありません」

「私は、今のレッドブルは明らかにうまく機能していないと思います。ホーナー代表は間違った人物に賭け、最も優れた人材を失い、その結果が今なのだと考えています」

■フェルスタッペンは諦めず、会議で技術陣と意見交換

一方、フェルスタッペンは木曜日に英国ミルトン・キーンズで行われた技術陣との緊急会議に出席し、彼がまだレッドブルを見限っていないことを示した。

「この会議の主な目的は、マックスがエンジニアたちと一緒に腰を据えて、次のステップについて確認することでした」とヘルムート・マルコ博士は語った。「この場を通じて、マックスの要望や批判を冷静に受け止めることができるはずです」

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