フェラーリがカオスに!? ルクレール移籍、ハミルトン不満、バスール更迭論まで噴出 サインツは古巣の混乱に冷静

2025年06月14日(土)17:21 pm

記事要約


・フェラーリ内で不協和音が再燃、バスール代表に解任圧力

・ルクレールは移籍報道を否定するも、契約への不安が浮上

・サインツは古巣の混乱に冷静な視点「いつものこと」と分析


■フェラーリ内の不協和音、指揮官バスールに圧力

2025年F1カナダGPの週末、フェラーリに関する厳しい報道が再燃している。今季限りでウィリアムズへ移籍するカルロス・サインツにとっては、数年ぶりに“外から”古巣の混乱を見つめる立場となった。

タイトル争いが遠のく中、イタリアの有力紙『コリエレ・デラ・セラ』は、「(シャルル)ルクレールは自信を失い、チームを離れる可能性がある」「(ルイス)ハミルトンは意見を聞いてもらえていないと感じている」と報じた。

さらに記事では、フレデリック・バスール代表の進退にも言及。「ルクレールの迷いやハミルトンの不満を受け、上層部はバスールの仕事ぶりを精査している。今後3戦で2025年型マシンの改善が見られなければ、シーズン終了後に更迭される可能性がある」としている。

後任候補として名前が挙がっているのが、WEC(世界耐久選手権)で成功を収めてきたフェラーリのレーシング部門責任者アントネッロ・コレッタ氏だ。コリエレ紙は「かつてF1部門を任されそうになったが丁重に断った経緯がある。しかし今や全てを手にした彼にとって、再び断るのは難しいかもしれない」と伝えた。

■ルクレールの将来にも不安材料

同紙はまた、「2029年まで契約を結ぶルクレールの周囲からは、契約内容について疑問の声も上がっている」とし、「2026年に施行される新レギュレーション下でも戦えるクルマがフェラーリに用意されているか、不安視している」という。メルセデスの新エンジンに技術的優位性があるとの見方も伝えている。

『ガゼッタ・デロ・スポルト』も「今後の3戦がフェラーリの未来を左右する重要な局面になる」と指摘している。

■ルクレールとハミルトンは一体感を強調

モントリオールで取材を受けたルクレールは、これらの報道について「噂にはコメントしません。僕はフェラーリを愛しています」と語り、「フレッドに関する話も聞きたくありません。コメントはありません。僕はフレッドを信じていますし、彼も常に僕を信じてくれています」とSkyイタリアに語った。

さらに「フレッド、ルイス、そして僕は、共通の長期的ビジョンと目標を共有しており、それを一緒に達成したいと思っています」と強調した。

40歳のハミルトンもカナダで報道陣に対し、「作り話はやめてほしい」と語っている。

■サインツ「フェラーリではいつも同じことが起きる」

今回の混乱について、元フェラーリドライバーのカルロス・サインツは「いつも同じことだ。フェラーリがうまくいかないと、メディアは誰かに責任を押し付けようとする」と指摘。

「だから、いつもこの“カオス(混乱)”が起きるんだ」と語った。

なお、フェラーリの広報担当者は「ノーコメント」とだけ回答している。

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