・ヒュルケンベルグがF1通算239戦目で初の表彰台を獲得
・過去にレッドブルやフェラーリ入り寸前だった逸話が明らかに
・2026年からのアウディF1参戦で中心的役割に期待が集まる
2025年F1イギリスGPで、ニコ・ヒュルケンベルグ(Kickザウバー)がついにキャリア初の表彰台に立った。250戦近いグランプリを戦ってきた37歳のベテランは、これまでトップチームで走る機会に恵まれず、今回の快挙はF1パドック全体から祝福された。
レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコはこう語った。
「私にとって、彼の走りはF1でもトップ5に入るレベルです。明らかに優れたマシンに乗るドライバーたちを何度も上回ってきました。ニコには敬意を払うべきですよ。今回の表彰台は、あまりにも遅すぎたくらいです」
フェルスタッペンは決勝後、パルクフェルメですぐにヒュルケンベルグを祝福。その後、グリッドの多くのドライバーも彼の健闘を称えた。
フェルナンド・アロンソは「彼は“ちゃんとしたクルマ”を手にできなかったベストドライバーの一人」とし、「本当にうれしい」とコメント。
カルロス・サインツも「ニコは常にトップ5に入る存在だった」と語り、「彼の才能とレース運びは本当に素晴らしい。表彰台がないってことで批判されてきたが、それは全く意味のないことだった」と擁護した。
元ハース代表ギュンター・シュタイナーは、数年前にヒュルケンベルグを現役復帰させた張本人でもある。
「彼はベストドライバーの一人です。でも、いつも正しいタイミングで正しいクルマに乗る運がなかっただけです」と語り、「何より特別なのは、彼が常に“人間らしさ”を失わなかったこと。スター気取りではなく、自然体のままF1で活躍し続けてきた。しかも高く評価され、しっかりとした生活も築いてきた」と讃えた。
「彼の能力はわかっていましたし、チームを前に進めるにはニコのような存在が必要でした。37歳になっても、あの走りを見せたのだから大したものですよ」とも述べている。
ヒュルケンベルグは、実は2021年にレッドブルのシートに近づいていたという。マルコはオーストリア紙『Osterreich』にこう語った。
「チェコ(ペレス)を起用する前、ヒュルケンベルグをフェルスタッペンのチームメイトとして起用する寸前でした。結果論ですが、あの時はチェコが勝ち、ヒュルケンベルグはチャンスを逃していました。ただ、今の彼は昔よりも良くなっています。年齢を重ねるほどにミスが減っている。だからアウディとも良い契約を結んでいるんですよ」
実際、アウディの2026年F1ワークス参入に向け、ヒュルケンベルグはその中心人物としてすでに契約済みである。
また、2013年にはフェラーリ入りの可能性もあったと独『Sport Bild』が報じている。当時、フェラーリのステファノ・ドメニカリ代表との間で「45ページに及ぶ詳細な契約書」が作成されていたが、最終的に当時のCEOセルジオ・マルキオンネによって破談となったという。本人は今もその理由を知らないままだ。
元F1優勝者のデビッド・クルサードは次のように語っている。
「ニコはアウディのF1プロジェクトを軌道に乗せる役目を担います。これは非常に大きな挑戦ですが、彼はいつだってマシンの最大限を引き出してきた。表彰台も、これからもっと狙えると本気で信じています。」
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