・ホンダがNTT INDYCARシリーズと複数年契約を更新し2027年以降も参戦継続
・2028年から新ダラーラ製シャシーと2.4L V6ハイブリッドを投入
・2028年からフルシーズン1台の参戦権利を獲得
アメリカン・ホンダは現地時間2月12日、NTTインディカーシリーズと複数年にわたるエンジンサプライ契約を締結し、2027年シーズン以降も参戦を継続することを発表した。
発表はインディアナ州インディアナポリスで行われ、Honda Racing Corporation USA(HRC US)とともに、北米オープンホイールレースの新たな時代へ挑む姿勢を明確にした。
2028年シーズンからは、ダラーラ製の新シャシーが導入される予定だ。これに合わせ、HRC USは新たに2.4リッターV6ツインターボ・ハイブリッドエンジンを開発・製造し、各チームへ供給する。
新パワーユニットは、全メーカー共通の低電圧ハイブリッドシステムと組み合わされる。これにより、2012年に導入されたダラーラDW12シャシーおよび2.2リッターV6ツインターボエンジン(2024年よりハイブリッド化)は、その役目を終えることになる。
なお、2027年シーズンは現行のシャシーおよびエンジン規定が継続される。
今回の複数年契約の一環として、ホンダとシボレーは、2028年から導入される「チーム・チャーター」制度の付与対象となる。これはインディカーにおいて初の事例となる。
チャーターとは、シリーズへの参戦権や分配金などを明文化した権利体系で、一定台数の出走保証などが含まれるのが一般的だ。HRC USは2028年以降、ホンダとしてフルシーズン1台体制での参戦を行い、人材育成および技術開発のさらなる推進を図る。
ホンダは1994年のCART参戦以来、北米オープンホイールレースで通算543戦中298勝を挙げ、ドライバーズタイトル21回、マニュファクチャラーズタイトル11回、そしてインディアナポリス500(インディ500)で16勝を記録してきた。
2025年シーズンは特に際立った一年となり、10連勝を含む全17戦中12勝を記録。ドライバーズ、マニュファクチャラーズ、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの全タイトルを獲得し、インディ500も制覇した。
HRC USのデイビッド・ソルターズ社長は次のように述べた。
「ホンダファン、そして関係者の皆様に、NTTインディカーシリーズへの参戦継続を発表できることを大変うれしく思います。インディカーが持つ歴史と競技精神に深い敬意を払いながら、30年以上にわたる取り組みを今後も継続できることを誇りに感じています。本契約は、北米オープンホイールレースの最高峰の舞台において、人材と技術をさらに成長させる大きな原動力となります。
また、インディカーとFOXとのパートナーシップは拡大を続けており、レース中継の質を高め、ファン体験を一層向上させています。シリーズの未来は非常に明るく、ホンダがその成功に重要な役割を果たせることを光栄に思います。」
HRC USは、北米におけるホンダおよびアキュラのモータースポーツ活動を統括するレーシングカンパニー。1993年にホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)として設立され、2024年にHRC USへと名称変更された。現在はインディカー、IMSAスポーツカー選手権などのトップカテゴリーに加え、2026年以降のF1パワーユニット開発およびレースサポートにも関与している。
HRC USはパワートレイン、シャシー、エレクトロニクス、パフォーマンスパーツの設計・開発を専門とし、プロ・アマ問わずホンダおよびアキュラのレーサーに対してパーツ供給や技術サポートを行っている。カートからトップカテゴリーまで、幅広いレース活動を支える存在だ。