・ウィートリーの離脱で揺れるアウディだが、後任代表は探していないとビノットが明言する
・モントーヤは実績十分なホーナーのような人物を代表としてアウディは招へいすべきだと語る
・スタート改善に取り組みたいアウディ、4月のグランプリが開催されない空白期間を有効活用へ
先月ジョナサン・ウィートリーが突然退任したものの、アウディF1の最高執行責任者(COO)兼最高技術責任者(CTO)であるマッティア・ビノットはチームが新たなチーム代表を探していないことを明言した。元レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーが後任候補として名前が挙がっている中での発言となった。
昨年までのザウバー体制を引き継ぎわずか2戦を終えたばかりのアウディにとって、中国GPと日本GPの間に起きたウィートリーの突然の退任は大きな衝撃だった。
元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤは、アウディはホーナーのような人物を迎えることで恩恵を受けるだろうと考えている。
「アウディにはクリスチャンのような人物が必要です。クリスチャンが成し遂げてきたこと、そのキャリアの長さ、そして実績を過小評価している人が多いと思います。クリスチャンのことを好きかどうかは別として、彼は非常に有能な人物です」とモントーヤは語った。
しかし、ビノットは外部からの人材登用をはっきりと否定した。
「私たちは新たなチーム代表を探しているわけではありません。私は引き続きチーム代表を務め、自らの体制を整え、チームを再構築します」とビノットは述べた。
ビノットは、アウディの組織構造は特定の個人に依存するものではなく、チーム全体で築き上げていくものだと強調した。「結局のところ、重要なのは一人の人間ではなく、チームなのです。最も大切なのはチームです」
その一方で、ビノットはサーキットでの業務を分担する意向を示した。
「レースウィークエンドにはサポートが必要です。私自身が常にサーキットにいるわけではないからです」とビノットは語った。
これにより、かつてのザウバーの体制のように、サーキットでの運営を担う上級代表を置きつつ、ビノット自身はより大きな変革プロジェクトに注力する体制が採られる可能性がある。
サーキット上でのアウディの序盤の苦戦は、この課題の大きさを浮き彫りにしている。
日本GPで両マシンが今回もスタートでポジションを落とした後、「残念ながら、これは初めてのことではありません。スタートは私たちの強みではありません」とビノットは認め、即効性のある解決策はないと語った。
「まだこの問題に取り組めていないのは、明確な解決策がないからです。ただ、これは私たちが対処しなければならない最優先事項でもあります」
チームは苦境に立たされているものの、ビノットはグランプリが開催されない4月の空白期間がプラスに働く可能性があるとも述べた。
「ある意味、2レースが中止になってよかったです。チームとして考える時間が増えましたし、マイアミGPに向けてより良い準備ができるでしょう。」
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