・レギュレーション変更に向けた話し合いでは、予選を全開でアタックできることが議題の一つになる予定
・元F1ドライバーであるアーバインは、世界最高峰のカテゴリーであるF1で環境に配慮したマシンは不要と主張する
・抜本的なレギュレーション変更としてハイブリッドの廃止という案も浮上している
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F1首脳陣は波紋を広げている2026年レギュレーションへの対応を迫られており、4月9日の重要な会議が迫る中、少なくとも部分的な変更に向けた機運が高まっている。
予選が最初に検討されるべき分野であるという見解がF1チーム、FIA(国際自動車連盟)、ドライバーの間で広まりつつある。
「チーム、FIA、F1、ドライバーの中で全員が同意していることが一つあるとすれば、それは予選を全開で走れるセッションにしたいということです。それが、F1がまず取り組むべきことです」とレッドブルF1のチーム代表であるローラン・メキースは語った。
しかし、予選以外の部分については、今後の方向性は非常に不透明だ。
現在、複数の対策案が検討されており、*スーパークリッピング出力の引き上げ、エネルギー使用量の削減、1周あたりの回生制限の引き下げ、予選でのフルアクティブエアロの解禁、さらには内燃エンジン(ICE)への比重回帰などが候補に挙がっている。
*スーパークリッピング:電力を途中で使い切ってしまい、最高速が伸びなくなる現象
元レッドブルF1アドバイザーのヘルムート・マルコ博士は、レギュレーション変更は不可欠だと述べている。
「今シーズン中に、変更できるかどうかは分かりません。しかし、何らかの対策を講じる必要があり、ドライビングそのものを再び重視しなければなりません」とマルコはオーストリアの新聞である『Kleine Zeitung』にて述べた。
「ドライバーたちの間ではネガティブな雰囲気が漂っています。現行レギュレーションは今すぐにでも変えなければなりません。
FIAがバッテリーの割合を減らし、エンジンをより重視するためにあらゆる努力をしてくれることを願っています。そういう意味では、2レースの中止はそれほど悪いことではありません」とマルコは付け加えた。
元フェラーリドライバーのエディ・アーバインはさらに単刀直入に、現状はレースの面白さと安全性の両方を損なっていると警鐘を鳴らした。
「全く気に入っていません。間違いなく何らかの変更が必要です。どれだけバッテリー残量があるかだけがすべてになってはいけません。
私は電気自動車が大好きで、4台所有していますが、世界最高峰のカテゴリーであるF1を環境に優しいものにしようとするのはナンセンスです。それに、今のF1マシンは危険です」とアーバインは述べた。
ハースに所属しているオリバー・ベアマンの日本GPでのクラッシュについて、彼はこう付け加えた。
「確かに、オリバーはフランコ・コラピントよりもはるかに速いスピードで走っていて、彼を避けなければなりませんでした。幸いにも今回はマシン同士の接触はありませんでしたが、小河等が命を落とした事故を思い出しました」
小河等:日本のレーシングドライバーで1989年のF3000チャンピオン
しかし、ハースF1のチーム代表である小松礼雄を含めて、安全性を主な理由としてレギュレーション変更を進めるべきかについては慎重な見方もある。
「スポーツ面と安全性を慎重に比較検討しなければなりません。安全性を言い訳にしてはならないのです」と述べた。
小松代表は、現時点ではデータが限られていることを踏まえ、性急な判断をしないよう求めた。
「十分なデータを収集する必要があります。現時点では3レースを消化した中で、1件の事故がありました」
小松代表は、今後の話し合いにはバランスを保つことが不可欠だと付け加えた。
「解決策が何になるかはまだ分かりません。ただ、冷静さを保ち、F1に携わる一員として皆でこの問題について話し合う必要があります。F1コミュニティとして、この問題に共に取り組まなければなりません。無視することはできないのです」
より長期的な視点では、すでにさらに抜本的なアイデアが浮上している。ドイツの自動車専門誌、『Auto Motor und Sport』のジャーナリスト、ミハエル・シュミットによると、F1はハイブリッドシステムを完全に廃止することも検討する可能性があるという。
「理論的には、ハイブリッドシステムは完全に不要になる可能性があります。CO2排出量ゼロの燃料であれば、生産の採算性は取れるでしょう。ただ、メーカーはこれに介入してくる可能性が高いです。現在最も有力視されているのは、2.4L V8ターボエンジンです」とシュミットは述べた。
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