ウィリアムズのカルロス・サインツを巡る去就報道が再び活発化する中、アルピーヌF1のアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレが、ドライバー市場への関心を明確に否定した。焦点はスター選手の獲得ではなく、マシンの戦闘力向上にあると強調している。
2026年シーズンのウィリアムズは、当初期待されたほどの成長を見せておらず、サインツの契約延長が改めて注目されている。
サインツはスペインの『DAZN』に対し、現在の心境をこう語った。
「私のプランはウィリアムズに残ることです。このマシン、そしてこのプロジェクトを続けていきたいと思っています」
残留への意欲を示す一方で、2027年に向けては慎重な姿勢も見せている。
「今年中には決断しなければなりませんし、すべての選択肢をしっかり検討する必要があります」
この発言を受け、かつてルノー時代に所属していた古巣アルピーヌへの復帰の可能性が、再び取り沙汰されている。
この移籍報道について、ブリアトーレは冷静な姿勢を崩さなかった。
イタリアの放送局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』の取材に対し、次のように語っている。
「現時点では、コンマ2秒やコンマ3秒(0.2〜0.3秒)速く走れるドライバーがいるかどうかは、本質的な問題ではありません。私が今やるべきことは、マシンを技術的に改善することです」
また、現在のドライバーであるピエール・ガスリーとフランコ・コラピントについても、問題の本質ではないとの認識を示した。
「マシンさえ良くなれば、状況は変わります。ひとつずつ改善する必要があります。たとえ世界チャンピオン級のドライバーを乗せても、マシンが競争力を持たなければ奇跡は起きません」
さらに、「5位でフィニッシュするために、トップドライバーを起用するつもりはありません」と付け加えた。
アルピーヌは現在、コンストラクターズランキング5位につけており、ブリアトーレはチームの今後について、段階的な戦略を明確に示した。
「今は5位を死守している状態です。まだ戦いは終わっていません。次は4位を目指さなければなりません」
さらに、トップチームを一気に追い抜くことは現実的ではないと強調する。
「4位争いに到達して初めて、ドライバーが違いを生むようになります。しかしその前に、まずは4位のチームにコンマ1〜コンマ2秒(0.1〜0.2秒)差まで迫れるマシンを手にしなければなりません。トップ3のチームを一度に捉えることなど不可能です。一つずつ確実に攻略していくしかありません」
「マクラーレンとの差がコンマ2秒(0.2秒)まで縮まった段階で、初めてドライバーのことを考えます。その時になって初めて、ドライバーへの投資が重要だと言えるようになるのです。最終的に差を生むのはドライバーですから」
「ですから、現時点でその話をすることは時期尚早です」
さらに、チームとしての明確な計画についても触れた。
「私は、ここから先に進むための明確なプログラムを持っています。今すぐではありません。おそらく8月までには状況が変わり、別の議論になっている可能性もあります」
現時点ではドライバー補強よりも、マシンの競争力向上が最優先事項であるという姿勢を改めて強調した。
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