FIA会長、F1カタール・アブダビGP開催に自信 中東情勢を注視し代替案も
■中東2戦は現時点で開催予定
FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ベン・スレイエム会長は、中東情勢の不透明感が続くなかでも、F1がカタールGPとアブダビGPでシーズンを終えることに問題はないとの見解を示した。
ベン・スレイエム会長は、イギリスのビギンヒルに新設されたFIAリモート・オペレーション・センターの開所式で記者団に対し、現時点では両レースを開催できるだけの安全が確保されているように見えると説明した。
同センターは、映像や走行データを分析し、サーキット現地のレース管制や審議委員の判断を遠隔で支援する施設だ。
「はい、問題ありません。だからといって、今後何も起きないと保証できるわけではありません。将来のことは予測できません。今お伝えできるのは、現時点では問題がなく、2つのレースは開催されるということだけです」
■子どもたちの現地滞在を挙げ、安全性に自信
ベン・スレイエム会長は、自身の子どもたちが現在もアラブ首長国連邦にいることを挙げ、安全性への自信を示した。
「私の子どもたちは現地にいます。危険があると感じていたら、子どもたちをそこには残しません」
FIA職員を両レースに派遣することにも問題はないとしつつ、情勢が変化した場合に備えて代替案も用意していると強調した。
一方、中東情勢は悪化しており、複数のスポーツイベントがすでに中止または延期されている。F1でも、イタリアのイモラが引き続き代替開催地の候補となっている。
■ダカールは慎重、フェルスタッペンも主催者を信頼
一方、ベン・スレイエム会長は、2027年1月にサウジアラビアで開催予定のダカール・ラリーについては、より慎重な姿勢を示した。
「現時点では、現地で開催する予定です。『開催されますか』と聞かれても分かりません。『中止されますか』と聞かれても分かりません。選択肢はあります」
以前、条件が整わない状況でカタールとアブダビを走ることに明確な懸念を示していたマックス・フェルスタッペンも、姿勢を和らげている。
両レースをボイコットする可能性を問われると、「僕が現地で走りたくないと言いましたか?」と聞き返した。
「僕は現地へ行くのが好きだと言っただけです。もちろん、適切な条件が整っていることが前提です。ただ、F1とFIAが正しい判断を下してくれると信じています。僕たちより多くの情報を持っているはずですし、僕たちはそれを頼りにしています」
ボイコットの可能性はないのかと再び問われると、フェルスタッペンは次のように答えた。
「先ほど言ったように、彼らが正しい判断を下してくれると信じています。」
【関連記事】
●F2ミシェルCEO「カタールとアブダビは中止されない」 F1はイモラでの代替開催にも備え
●中東情勢が再び緊迫、イモラはF1代替開催の準備継続 安全を最優先
●F1マレーシアGP、毎年開催とは限らず? セパンでの成功を受け「数年ごとの開催案」も検討
●ルワンダのF1開催決定でベルギーGPの将来に懸念 解説者が働きかけを求める
●〖F1〗ルワンダと10年契約、アフリカで複数GP開催も FIA会長は2030年のV8復活に言及