レッドブルF1は、セルジオ・ペレスが2026年までチームに残留することを発表した。1年契約との意見が多かった中、2年契約という発表となった。
最近明らかになったのは、マックス・フェルスタッペンが明らかなナンバー1ドライバーであるレッドブルが、ペレスに対して2025年の1年契約のみを提示していたことだ。一方、ペレスとそのスポンサーはより長期の契約を望んでいた。
「興味深いのは、(カルロス・)サインツがレッドブルのシートを狙っていたと言われていることだ」
「しかし、チームボスのクリスチャン・ホーナーは彼との契約に難色を示した」と『Bild』の記者ミシェル・ミレウスキは報じている。
34歳のペレスは、しばしばフェルスタッペンのペースに遅れを取ると批判されるが、2021年以来の協力関係は非常に成功しており、フェルスタッペンはその後すべてのドライバーズタイトルを獲得し、レッドブルは2022年以降すべてのコンストラクターズチャンピオンシップを制している。
ドイツの『Bild』紙は正式発表前に次のように報じている。
「ペレスとオーストリアのチームは新しい契約に合意した」
「まだ正式発表はされていないが、ベテランとエナジードリンクチームの間で数日前にすべてが解決され、モナコGP前に最終的な詳細が確認された」
つまり、F1モナコGPでペレスが大クラッシュをする前に2年契約が決まっていたということだ。
ミレウスキ記者は、ペレスの契約は2025年の1年保証で、2026年に向けたレッドブル側のオプションが含まれていると考え「双方にとって素晴らしい解決策だ」としていたが、実際にレッドブルは2年契約で発表した。
元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、「マックス・フェルスタッペンがいる限り、レッドブルの予算は比較的厳しい。ペレスは資金をもたらしていることを忘れてはならない」と語っており、フェルスタッペンをつなぎ止めるためにもペレスの存在は必要と主張していた。
2026年末までは確定したことで、サインツのレッドブル入りの可能性は消え、さらにRBから昇格を狙っていた角田裕毅やダニエル・リカルドの可能性も消えた。
トップ5チームだけで見ると、フェラーリ、マクラーレン、アストンマーティン、そしてレッドブルが決まったことで、シートが1つ空いているのは、メルセデスのみとなった。
そのメルセデスは、キミ・アントネッリのデビューを検討していると言われていることから、サインツはアウディ(ザウバー)、ウィリアムズ、ハース、そしてアルピーヌのいずれかで決めることになりそうだ。
また、角田裕毅はRBに忠誠を誓っているものの「RBよりも魅力的なオファーがあれば」と移籍も視野に入れており、ハースやアルピーヌへの移籍も噂されている。