メルセデスがジョージ・ラッセルのクルマを規定の最低重量より軽くしてしまった原因について、様々な仮説が浮上している。
●【2024年F1チャンピオンシップ・ランキング】第14戦F1ベルギーGP終了後
ラッセルはベルギーGPでの優勝後、車が1.5kg不足していたため失格となり、彼の勝利は取り消され、チーム代表のトト・ヴォルフは、「明らかにミスを犯した」と述べ、調査を進める意向を示した。
エンジニアリング責任者のアンドリュー・ショブリンは、1ストップ戦略による誤算が原因と考えている。つまり減りすぎたタイヤのゴムの重量が不足してしまったということだ。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』も同意見でこう論じた。
「レース前に、この戦略を誰も予想していなかった。だから、おそらく重量計算に含まれていなかったのだろう。スパはコースが長いため『ウォームダウン』ラップがなく、ラッセルはチェッカー後にタイヤカスのラバーを拾うことができなかった」
ショブリンも「言い訳はしない。ハッキリしているのは不十分だということだ」
また、古いフロア仕様に戻したことで計算ミスが生じた可能性もある。
「両方のクルマでこのようなことが起こったのは事実だが、2人のドライバーのセットアップの違いによって、ラッセルのクルマに必要なバラストが少なかったのかもしれない」とイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙は説明した。