・ニューウェイ不在で憶測が広がる中、アストンマーティンは体制維持を強調しホンダとの関係継続を訴えた
・ホンダPU不振で緊張が高まる中、デ・ラ・ロサは団結を呼びかけ状況打開への意欲を示した
・残り20戦を見据えアロンソの将来にも注目が集まる中、チームは巻き返しに期待を寄せている
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先週末のF1中国GPで、アストンマーティンF1のチーム代表エイドリアン・ニューウェイが現地に姿を見せなかったことで、チーム内での彼の役割を巡る憶測が強まっている。ホンダF1パワーユニット(PU)で臨む新時代が厳しい船出となる中、その不在がさらに注目を集めた形だ。
設計の第一人者として知られるニューウェイは現在、技術部門トップのマネージング・テクニカル・パートナーとチーム代表を兼任する異例の立場にある。そのニューウェイが中国GPを欠席したことで、オーナーのローレンス・ストロールが近く、日常的なチーム運営の役割から外すのではないかとの見方まで浮上している。
ただし、アストンマーティンF1は状況を問題視していない。
中国GPの現場で実質的にチームを率いた、最高トラックサイド責任者のマイク・クラックは、次のように語った。
「彼が行く必要がある時と、そうでない時に備えた計画はもともとありました。エイドリアンが今年すべてのレースに来るわけではないというのは、最初から明確でした。今はこうした現代的な通信手段がありますから、どこにいるかはそれほど重要ではありません。彼は引き続き、すべてを把握していました」
アストンマーティンF1の広報担当者も同様の説明をしている。スペインメディアに対し、ニューウェイ代表は今後、サーキットでの業務とファクトリーでの業務を分担していくと明かした。
「マネージング・テクニカル・パートナー兼チーム代表という立場において、エイドリアンはレース出席と、イギリス・シルバーストンのAMRTC(ファクトリー)でチームの技術方針を率いる業務に時間を振り分けていきます」
それでもなお、今後の体制を巡る憶測は消えていない。後任候補としては、元レッドブルF1代表クリスチャン・ホーナーや元マクラーレンF1代表アンドレアス・ザイドルの名前も取り沙汰されている。
こうした不透明感の背景にあるのが、ホンダとの新たな時代の厳しいスタートだ。大きな競争力不足の主因は、PUにあると広くみられている。
アストンマーティンF1とホンダの間に緊張が高まっているとの報道も出る中、チームアンバサダーのペドロ・デ・ラ・ロサは、不和があるとの見方を否定した。
「私たちはホンダと一緒にこの状況にいますし、一緒にこの状況を抜け出していきます」とデ・ラ・ロサは『Cadena SER(カデナ・セル)』に語った。
「そこから抜け出す唯一の方法は、彼らと共に働き続けることです」
この状況は、フェルナンド・アロンソの今後にも疑問を投げかけている。特に中国GPでは、激しい振動の影響でアロンソが身体的にも苦しんでいたことが注目された。
デ・ラ・ロサは、アロンソの将来について次のように語っている。
「スポーツの世界では、最後には常に正しい結果がもたらされます。フェルナンドにとってふさわしいのは、勝って去ることです。タイトルか、あるいは1勝かは分かりませんが、偉大な存在なのですから、胸を張って去るべきです」
もっとも、アロンソ本人の直近の考えも、まだ定まっていないようだ。
「これがフェルナンドにとって最後の年になるのかは分かりませんが、彼自身にも分かっていないと思います。チームとして、私たちは彼に競争力のあるマシンを与えなくてはなりません。
まだ20戦残っています。夢を持ち続けなければなりません。シーズンはまだ長く、立て直すことはできます。」
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