・バーレーン&サウジGP中止で4月に空白期間が生まれ、苦戦チームには開発の猶予となる可能性があるが、状況改善につながるとは限らない。
・中国GPではアロンソがPU振動による身体ダメージでリタイアし、ホンダもドライバー快適性が大きな課題だと認めた。
・レース中止で開発時間が増える一方、実戦で改善を試す機会が減る問題もあるとデ・ラ・ロサは指摘した。
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バーレーンGPおよびサウジアラビアGPの中止により、4月のF1カレンダーには空白期間が生まれることになった。
苦戦しているチームにとっては、開発を進めるための“猶予期間”となる可能性がある。
しかしアストンマーティン・ホンダのチームアンバサダーである、ペドロ・デ・ラ・ロサ氏は、この空白期間が必ずしも救いになるとは限らないと警告している。
中国GPではフェルナンド・アロンソが、振動による身体的ダメージでリタイアを余儀なくされた。
「身体的に、もう走り続けることができませんでした。手足の感覚がなくなり始めて、正直、快適なものではありませんでした」
アロンソは振動の影響を、かつてジムにあった振動マシンに例えて説明した。
「昔、ジムに振動マシンがありましたよね。10秒や30秒なら問題ありませんが、40分も続けると感覚が鈍くなってきます。それと同じことが私たちにも起きているんです」
ホンダの折原伸太郎氏(トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニア)は、振動問題の深刻さを認めている。
「振動に関しては改善の兆しがありますが、ドライバーの快適性は依然として大きな課題です。日本GPに向けて、ここは重要な改善ポイントになります」
また中国GPでは複数のリタイアやDNS(未スタート)が発生しており、2026年の新レギュレーションが容易ではないことも示されたと語った。
「とはいえ、それは我々の信頼性やパフォーマンスの言い訳にはなりません」と強調した。
一方で、アウディF1チームにとって4月の空白期間は開発を進めるうえで有益とみられている。
チーム代表のジョナサン・ウィートリーは現在の勢力図をこう説明する。
「メルセデスとフェラーリは実戦で戦えるパッケージを持っています。ですが、それ以外のチームは厳しい状況にあります。
4月のブレイクは我々の助けになるはずです。冬のテスト期間も短かったですし、この数か月は非常にストレスが多かったです。
次の開発フェーズではエンジンの改良にもう一度取り組む必要があります。まだ改善できるポイントはいくつか残っているんです」と語った。
しかし、アストンマーティンのチームアンバサダーであるデ・ラ・ロサ氏は、レースがない期間を単純な救済と考えるべきではないと指摘する。
元F1ドライバーである彼は『DAZN』のインタビューで、レースがないこと自体が問題だと語った。
「ラップ数もサーキットでの活動も、決定的に不足しています。確かにレースがないので世間の目には触れませんが、毎週のレースでその解決策を試す機会も失ってしまうんです」
さらに、日本GPに向けてホンダの作業は最大レベルになると予想する一方で、次のように付け加えた。
「仮に中東のレースが開催されていたとしても、ホンダの作業量が最大級であることに変わりはないでしょう。そして他のチームも通常通り開発を進めていくはずです。」
アストンマーティン、日本GPへホンダと改善目指す・・・ストロールはバッテリー疑い、アロンソは不快な振動/F1中国GP