アントネッリ優勝でも安心出来ず メルセデスF1大型アップグレードへ、次なる勝負はカナダGP

2026年05月07日(木)14:43 pm

記事要約


・アントネッリが史上初「初ポールから3戦連続ポール・トゥ・ウィン」達成、選手権首位に浮上

・マクラーレンのアップグレードが脅威も、メルセデスはカナダGPで大型更新を予定

・ラッセルは序盤の苦戦を認めつつも悲観せず、逆襲に意欲



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■アントネッリ、史上初のポール獲得3戦全勝

メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが、F1の記録にその名を刻んだ。初めて獲得したポールポジションから、3戦連続すべてポールポジションを取り、更に勝利につなげた史上初のドライバーとなったのだ。19歳のアントネッリは現在、チームメイトのジョージ・ラッセルに20ポイント差をつけてチャンピオンシップ首位に立っている。

F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、アントネッリの急成長を称賛した。

「グランプリを重ねるごとに、アントネッリは自身の価値を証明しています。何より、彼自身がそれを自覚し始めていることです。高みへ登れば登るほど空気は薄くなりますし、それにどう適応するかを理解する必要があります」とドメニカリ氏はイタリアの衛星有料テレビ『Sky Italia』に語った。

■マクラーレン、マイアミGPに強力なアップグレードを投入し効果を実感

イタリアメディアは、マイアミGPにマクラーレンが強力なアップグレードを投入していた点を踏まえ、アントネッリの勝利の重要性を強調した。
イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』は次のように記している。

「アントネッリは見事な偉業を成し遂げました。偉大なドライバーたちと同様、最速のマシンではない状況で勝利を手にしたのです。なぜなら、この週末はマクラーレンが競争力を取り戻していたからです」

実際、メルセデスF1のチーム代表トト・ウォルフも、マイアミGPでは苦戦を強いられたことを認めている。

「私たちのマシンは、少なくともマクラーレンほどのアップグレードは施されていませんでした。大規模なアップグレードはカナダGPで投入される予定です。アップグレードを確実に機能させなければなりません。理論上『これでさらに速くなる』と言うのは簡単ですが、それが実際にサーキットで証明されなければ意味がありません」

ウォルフ代表はまた、アントネッリがまだ成長過程にあることも認めている。
「昨日のペナルティ(スプリントのトラックリミット違反※)は回避できた可能性がありました。彼は限界まで攻めていますが、慎重すぎるドライバーよりも、限界を超えて走るドライバーの方が私は好きです」とウォルフ代表は語った。

※トラックリミット違反:4輪すべてがコース外(白線の外側)に出る行為。通常は4回目で5秒、5回目で10秒のタイムペナルティが科される。

同時にウォルフ代表は、スタート時の問題についてチームの責任を認めた。

「チャンピオンシップを勝ち取りたいのであれば、あのようなスタートでは許されません。スタートはしっかり決める必要があります。これは完全にチームの問題です。ドライバーの責任ではなく、私たちの責任です。両ドライバーが不利益を被っており、受け入れられるものではありません。チームとして改善しなければなりません」

■チームメイトに押され気味のラッセル、現状を悲観せず

一方、ラッセルにとってマイアミGPは厳しい週末となり、ポイント差も広がりつつある。

「正直なところ、楽しいものではありません。僕はアントネッリに勝ちたいですし、彼も僕に勝ちたいと思っています。非常に厳しい時期を過ごしていることを否定しませんが、それでも胸を張ってここに立っています。ドライビングの感覚を失ったわけではありませんし、このサーキット(マイアミのような特殊なサーキット)が自分にとって非常に難しいことも分かっていました。もっと標準的な特性のサーキットに戻った時に、どのような結果になるのか楽しみにしています」とラッセルは語った。

また、ラッセルはアントネッリを過小評価していたとの見方も否定した。

「いや、全くそんなことはありません。彼を過小評価することはできません。彼は素晴らしいドライバーですし、最初から非常に速かったです。若くして数々のタイトルを獲得するには、それだけのスピードが必要です。ただ、私は楽観的でもあります。今回は単に厳しい週末だっただけで、まだ4戦しか終わっていません。これから先は長いです」

ウォルフ代表は経験豊富なラッセルへの信頼も強調した。

「ある時は強く、次の瞬間には弱くなるレースもあります。しかし、それはすぐに逆転することだってあり得ます。2人とも本当に優れたドライバーです。彼らがチームにいることを嬉しく思っています」

マクラーレンF1のCEOザク・ブラウンは、今シーズンの開発競争がまだ終わっていないことをほのめかした。

「もちろん、まだ改善の余地はあります。ただ残念ながら、他チームも同じことをしてくるでしょう。メルセデスはまだここにアップグレードを何も持ち込んでいませんから、彼らがどんなアップグレードを投入してくるのか注目しています。私たちにもまだ隠し玉があります」

最後に、マックス・フェルスタッペンは、マイアミGPにおけるレッドブルの改良が勝利争いには不十分だったと認めた。

「もちろん足りませんでした。僕は40秒遅れでフィニッシュしています。スピンひとつで40秒も失うわけではありません」と語り、オープニングラップの360度スピンが敗因ではないとの見方を示した。

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