・アロンソ、苦戦の中でも実験や駆け引きを楽しみながら学習を継続
・信頼性や振動問題は改善も、性能向上は後半戦まで見込み薄
・アップグレード遅れで厳戦続く中、5位なら即引退と冗談も
フェルナンド・アロンソは、アストンマーティンが2026年シーズンの厳しい戦いを強いられる中、チームメイトのランス・ストロールと共に、レース中にさまざまな実験をしたり、時には「楽しみを見つけている」と認めた。
「ええ、自分たちなりに楽しみを見つけようとしています」と、アロンソはマイアミGP後に語った。
「ストロールと僕は毎朝いつも話しているんです。一緒に走るのか、それとも離れて走るのか、待ち合うのかどうかなどですね。冬のテストではあまり走行距離を稼げなかった分、エネルギーマネジメントなどについて少しでも学ぶためです。チェコ(セルジオ・ペレス)とも同じようなことをやってみました。ちょっとした楽しみみたいなものですね。そして今日は彼らより少しペースがありました」
実際、キャデラックのセルジオ・ペレスもこう認めている。
「アロンソとのバトルはいつも本当に楽しいです。彼は非常にアグレッシブで、とても頭のいいドライバーです。彼が離れていくときは、何かを企んでいるのが分かりますし、追い上げてくるときも同じです。彼の動きは常に計算尽くされています。しかも、とてもクリーンなドライバーです。あまり早く改善しすぎないでほしいですね。そうすれば、これからもこのバトルを楽しめますから」
しかし、アストンマーティンの現実は依然として厳しい。
信頼性や長らく悩まされてきた振動問題は解決したものの、パフォーマンス向上にはまだ数か月かかる見込みだ。
「信頼性の問題が出ていないのはポジティブな点です」とアロンソは語った。
「2戦連続でトラブルなく完走できました。ただ、レースペースは特筆すべきものではありませんでした。できる限り順位を落とさないよう必死でした」
さらに重要なのは、本格的なアップグレードはシーズン後半まで期待できないということだ。
次戦モントリオールでのカナダGPがフリー走行1回のみとなる件について問われると、アロンソはこう答えた。
「僕たちにはあまり影響ありません。カナダGPに向けて新パーツの投入予定はありませんから。おそらく第12戦か第14戦までは新パーツは投入されないと思います。ドライビングスキルは向上できるでしょうが、パフォーマンスは上がらないでしょう。だから厳しいレースが続くと思います」
こうした状況にもかかわらず、アロンソは全体像を理解していると強調した。
「状況は理解しているので落ち着いています」と彼は語った。
「チームからも説明を受けています。各レースでコンマ1秒や2秒改善しても、僕たちの順位は変わらないと。今はP20かP19にいて、次のマシンとは1秒差があります。だから各レースでコンマ2秒改善しても、順位には影響しないんです」
彼のユーモアにも、現在の厳しい現実が表れている。
将来について真剣に考えるきっかけとなる結果について尋ねられると、44歳のアロンソは冗談交じりにこう答えた。
「もしどこかのレースで5位に入れたら、その日の午後に引退しますよ。」
【関連記事】
●【ニューウェイ代表が入院】アストンマーティン・ホンダF1、“大きな共同成果”の裏側