今週末のイタリアGPで急遽ウィリアムズからF1デビューを飾ることになったフランコ・コラピントの支援者たちは、すぐにローガン・サージェントと交代できるよう、ウィリアムズに450万ドル(約6億5千万円)、1レースあたり50万ドル(約7,200万円)を支払っているようだ。
レッドブルはリアム・ローソンをコクピットに座らせるために、提示されたその金額を拒否したと伝えられている。
■ペイドライバーを非難するラルフ・シューマッハ
一方、アルゼンチンの新聞『ラ・ナシオン』は、ウィリアムズがミック・シューマッハ側と話し合いすらしなかったと報じている。ミックの叔父ラルフは、ウィリアムズの決定を痛烈に批判し、『DPAニュースエージェンシー』にこう語った。
「コラピントがウィリアムズのジュニアプログラム出身ドライバーだから、この決定を尊重できるだろうが、パフォーマンスの観点からはその決定は非常に不合理で意味がない」
「経験豊富なミックを起用する場合と比べて、レースチームとドライバーにとってははるかに高いリスクがあると思う」
ウィリアムズがコラピントの資金提供者から受け取るとされる数百万ドルについて、シューマッハは、パフォーマンス以外の理由でドライバーを決定することは「どのような金額でも正当化できない」と主張している。
「また、公平に見て、ミックがハースでの2年目で自分のペースをつかみ、チームメイトをコントロールできるようになるまでに、あまりにも時間がかかりすぎたことも認めなければならない。F1は容赦がないんだ」とラルフは付け加えた。
■コラピントをアルゼンチンの大富豪たちが支援
報道によれば、コラピントの資金はアルゼンチン自動車クラブやスポンサーのメルカドリブレ(Mercado Libre)、グローバント(Globant)、キルメス(Quilmes)、YPFなどから提供されているとのことだ。
グローバントの共同設立者Guibert Englebienneはこう述べている。
「再び、アルゼンチンがトップと競争できることを示している」
「我々はすでに気づいていたが、今や世界が知ることになるだろう。フランコ・コラピント、君は天才だ」
■サージェント、沈黙を破る
解雇されたアメリカ人のサージャントは、水曜日に沈黙を破り、次のように宣言した。
「今は、時間をかけて自分の選択肢を評価し、いずれ自分の将来について発表するつもりだ」