・フェルスタッペンが圧勝、メキース新体制でレッドブル復活を印象づける
・新フロア投入とフェルスタッペンの経験が大きく貢献、マルコ博士も称賛
・ホーナー退任後チームの雰囲気が一変し、再び「古き良き精神」が戻ったと強調
F1イタリアGPでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が圧倒的な勝利を収め、懐疑的な声を一掃した。
注目を集めたのは、レッドブルが新たなリーダーシップの下で見せた劇的な変貌だった。新代表ローラン・メキースは「一時はマクラーレンがどのサーキットでも有利だと感じていました。今この勝利を得られたのは素晴らしいことです」と語った。
レッドブルのヘルムート・マルコ博士はメキースを称賛。「彼がチームを正しい方向へ導いたのです。エンジニアたちはマシンを限界まで追い込み続け、素晴らしい仕事をしました。レッドブルに再び活気が戻りました。本当に嬉しい」
さらに「アンドレア・ステラ(マクラーレン代表)も個人的に祝福に来てくれました。ライバルではあるが敵ではありません。これがチーム間に必要な正しい関係です」と笑顔を見せた。
マルコ博士は「2戦前のハンガリーでは本当に苦戦しましたが、今回は完全な支配を見せました。昨年はモンツァで苦戦しましたが、今は非常に楽観的です。ローランが新しいアプローチ、すなわちレースへの取り組み方をもたらしました。それが確実に結果に表れています」と強調した。
マルコ博士は『De Telegraaf』に「我々はいま潜在能力を最大限に引き出している。以前は金曜日にエンジンを全開で走らせたことは一度もありませんが、今回は限界近くまで攻めました。これはローランの功績でもありますし、マックスの新しいフロアが効果を発揮したことも一因です」と明かした。さらに「ドライバーの声にも耳を傾けています。データとともに200戦以上の豊富な経験を持つマックスの知見を重視しています」とも語った。
フェルスタッペンも「ローランはエンジニアのバックグラウンドがあるので、的確な質問をしてくれます。ザントフォールトですでに前進を感じましたし、ここではさらに良い手応えを得られました」と同調した。
『Bild』には「この飛躍はホーナー退任と関係しているか?」と問われたマルコ博士は「その通りです。我々は再び笑っていますよ!古き良きレッドブルの精神が戻ってきたのです」と即答した。
タイトル争いでは依然オスカー・ピアストリに94ポイント差をつけられているが、雰囲気は一変。マルコ博士は「あと数レースは勝てると思います。チャンピオン争いは一旦脇に置きましたが、レッドブルの間隔と精神は戻ってきました。我々は再び正しい道に戻ったのですからね」と自信を示した。
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