・京都鉄道博物館で開催中のF1展示が最終週を迎え、RB21など3台が特別追加展示
・V12エンジン「RA121E」始動イベントや、角田裕毅ら登場の有料イベントなど企画多数
・関西出身の牧野任祐・太田格之進、鈴木亜久里によるトークショーも実施
京都鉄道博物館で約2ヶ月開催してきた「レーシング&レールウェイ ヒストリー」も12月21日(日)でフィナーレを迎える。
第一弾は、日本勢F1初参戦マシン「Honda RA271」(1964年)と、日本人初フル参戦・中嶋悟とアイルトン・セナがドライブした「Lotus Honda 99T」(1987年)を展示していた。
現在開催中の第二弾は、スポンサーロゴのない「アースカラー」を採用した日本製F1マシン「Honda RA107」(2007年)と、16戦15勝・勝率93.75%という圧倒的な速さでチャンピオンを獲得した「McLaren Honda MP4/4」(1988年)を展示中だ。


そして、最後の2日間限定で以下の3台のF1マシンが追加展示されることがアナウンスされた。
・2025年: オラクル・レッドブル・ホンダ RBPT RB21(展示用車両)

・2021年: レッドブル・レーシング・ホンダ RB16B

・2021年: スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ AT02

2025年のRB21は今年走行したマシンのショウカー(展示用車両)で、コクピット開口部付近にはマックス・フェルスタッペンと角田裕毅のダブルネームが貼られている。ガソリンのみで走っていた時代のF1マシンと比較すると、ガソリンエンジンに加えてバッテリーとモーターを搭載する現在のパワーユニットの大きさやボディの流線型がよく分かる。
2021年のレッドブル・ホンダ RB16Bは、ホンダ・ワークス最終年にフェルスタッペンが初のチャンピオンを獲得したシーズンのマシン。展示されている個体は、シリーズ最終戦アブダビGPの最終ラップでの激闘を制した際に実際に走行していた本物だ。
2021年のスクーデリア・アルファタウリ・ホンダ AT02は、角田裕毅がF1デビューを飾ったマシン。2021年型は非常に細かなパーツが複雑に配置されているのが特徴で、ダウンフォースの発生源を細部まで楽しめる。企画を担当した京都鉄道博物館の北野氏によると、新幹線も空力を意識して設計されているが、F1ほど複雑なエアロパーツは備えていないという。
この3台は、20日の閉館後に開催される角田裕毅来場の有料イベント「Honda F1 Premium Night 2025」(完売)のために用意されたマシンだが、土日の開館時間にも多くのファンに楽しんでもらいたいと特別展示が決定した。本イベントには山本尚貴、岩佐歩夢らも出演し、着席エリア200席・立見150名分が完売している。
土日2日間の開館時間内はイベントも盛りだくさんだ。
「マクラーレン・ホンダ MP4/6」に搭載されたV型12気筒エンジン「Honda RA121E」が扇形車庫で始動される。京都鉄道博物館の北野氏によると、機関車の汽笛に匹敵する大音量が響くイベントは記憶の限り今回のF1関連が初めてだという。V12は鼓膜が震えるほどの迫力があるため、耳栓の持参を推奨する。(土日とも1回目10:30、2回目12:30、3回目13:30、各回約5分)
京都府亀岡市に拠点を置くDANDELION RACINGのスーパーフォーミュラ車両の展示に加え、今季最終戦までチャンピオン争いを繰り広げた牧野任祐と太田格之進、そしてF1で日本人初の3位表彰台を獲得した鈴木亜久里総監督(ARTAプロデューサー)のトークショーも開催される。(土日とも1回目11:30、2回目14:30、各回約40分)
大阪出身の牧野、京都市下京区出身の太田の“関西トーク”に加え、毎回爆笑ネタを披露する鈴木亜久里総監督の軽快なトークも期待してよいだろう。







