・ザウバーがアウディ擁護しF1新体制には時間が必要との見解
・ヒュルケンベルグがパワー不足と信頼性改善の必要性を認識
・フェラーリもADUO適用を期待しFIAの判断に注目が集まる
ザウバーチーム創設者のペーター・ザウバー(82歳)が、苦戦を強いられているアウディを擁護した。ザウバーを買収したアウディのF1参戦プロジェクトには、ここにきて厳しい批判が集まり始めている。
フルワークス体制へ完全移行してから初年度となるアウディは、信頼性問題やパワーユニット(PU)の扱いづらさ、そしてパワー不足に悩まされている。
一部からは、これほどの大企業によるプロジェクトとしては、初期トラブルが多すぎるとの声まで上がっている。
しかしザウバーは、時間が必要だと強調し、「チームには、もう少し時間を与える必要があります」と『Blick』紙に語った。
「アウディは、エンジンとギアボックスをゼロから開発しなければならなかったのです。成功は一夜にして実現するものではありません。ですから、現時点での多くの批判は時期尚早です」
アウディのニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレートも、この挑戦の厳しさを率直に認めている。
「僕たちは最速勢から遅れていますし、それには複数の要因があります」と、ヒュルケンベルグはモントリオールで認めた。
「PUの出力特性に関しては、まだ改善の余地がかなりあります。僕たちのエンジンが最強ではないことも理解しています。さらに、信頼性向上にも取り組む必要があります」
ボルトレートも同意し、「結局のところ、単純にパワー不足なんです。公開されているデータを見れば、それは明らかです」と語った。
「プロジェクトが始まったばかりだということを考えれば、僕たちは素晴らしい仕事をしていると思います。ただ、他チームと比較すると、その差ははっきりと見えています」
厳しいスタートとなったものの、ヒュルケンベルグは着実な前進を感じているという。
「今回はいくつか新パーツを投入しています。大規模な進化パッケージではありませんが、継続的な開発の一環です。マイアミ以降で何が変わったのか、とても楽しみにしています」
経験豊富なヒュルケンベルグは、2026年シーズン初ポイントをまだ獲得できていない。
現状では、アウディとホンダの両陣営は、新レギュレーション下で苦戦するエンジンメーカーを支援するために導入されるF1のパフォーマンス調整システム「ADUO(※アップグレード開発・救済措置)」の適用対象になると予想されている。
現在では、フェラーリもADUO適用の可能性に注目しており、FIA(国際自動車連盟)の判断が迫っている。
シャルル・ルクレールは「現時点では、特にPUに関してメルセデスが大きなアドバンテージを持っていると思います」と認めた。
「もしADUOの対象にならなければ驚きです。ストレートでは、メルセデス製エンジンや、フォード製エンジン(レッドブル・フォード)と比べて、少しパフォーマンス不足を感じることがあります。」
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