F1にV8復活論が急拡大 キャデラックとドメニカリCEOも支持、伝統派ファンに追い風

2026年06月03日(水)7:42 am

記事要約


・キャデラックとドメニカリCEOが、将来的なV8復活論を後押し

・GMは2028年V6計画を継続しつつ、V8案にも前向き

・持続可能燃料と内燃機関重視で軽量・小型化への期待も



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キャデラックとF1のステファノ・ドメニカリCEOが、近い将来にV8エンジンを復活させるべきだという声に新たな支持を加えた。

この議論は、F1が現行レギュレーションへの批判に引き続き向き合う中で浮上している。多くのドライバーは、バッテリーの出力配分やエネルギーマネジメントへの依存が大きすぎることに不満を示している。

キャデラックの親会社であるゼネラルモーターズ(GM)も、この議論の方向性に期待を寄せる企業のひとつだ。GMのマーク・ロイス社長は、アメリカの巨大メーカーとして、将来的なV8フォーミュラを歓迎すると語った。

「私たちはV8エンジンの作り方を知っています」とロイスは、デトロイトで開催されたインディカーのレースで語った。

「GTP※やGTD Pro※で長い歴史がありますし、それらのエンジンはここミシガンで製造しています。F1でこの機会を得られることを、とてもうれしく思っています」

※GTP:IMSA(耐久レース選手権)の最上位プロトタイプクラス
※GTD PRO:GT3車両によるプロ向けGTクラス

■キャデラックは2028年V6計画にも引き続き注力

同時にロイスは、キャデラックが既存のF1エンジンプログラムに完全に取り組んでいることも強調した。

「私たちは2028年に向けて、2.4リッター・ツインターボV6について、さらに深く取り組んでいます。それが変わるとは思っていません。私たちは皆、投資してきましたし、それは素晴らしいことです」とロイスは語った。

この発言が注目されるのは、キャデラックが単にフェラーリのカスタマーチームにとどまるのではなく、最終的には完全なパワーユニットメーカーになることを前提にF1参入を認められたためだ。

ゼネラルモーターズは昨年、ノースカロライナ州にF1エンジン部門を設立した。そこではベテランエンジニアのラス・オブレーンズが責任者を務めており、まだ自社製パワーユニットを供給していない段階ながら、すでにエンジンメーカー会議にも参加している。

よりシンプルなV8フォーミュラへ移行すれば、キャデラックが完全なワークスメーカーになる道は大きく開ける可能性がある。

■ドメニカリCEOも内燃機関重視の未来に言及

F1のステファノ・ドメニカリCEOも、この考えについて発言を強めている。

元フェラーリ代表のドメニカリCEOは『L'Equipe』に対し、持続可能燃料と内燃機関を中心とした将来像の方が、F1というスポーツのDNAをよりよく反映すると示唆した。

「個人的には、グリーン燃料が中心的な役割を果たし、現在の電動部分とのバランスを変え、内燃機関を再び中心に据える未来があると考えています。これこそがモータースポーツの基盤です」とドメニカリCEOは語った。

ドメニカリCEOは、そのような動きによって、現行世代のマシンのサイズや重量に対する懸念にも対応できると考えている。

「それにより、全体重量を大幅に削減する機会が生まれます。再び、より機敏でコンパクトなマシンを持ち、最大限のパフォーマンスまで攻められるようになります」

■伝統的なF1ファンも歓迎か

ドメニカリCEOは、いわゆる“ピュアリスト”と呼ばれる伝統的なファンも、この方向性を歓迎すると確信している。

「この進化は、最も伝統的な熱心なファンを喜ばせるものになると確信しています」とドメニカリCEOは付け加えた。

V8エンジンへの支持はここ数週間で急速に広がっており、FIA会長のモハメド・ビン・スライエムも、2030年または2031年までに、よりシンプルで、より軽く、より大きな音を出すパワーユニットへ戻ることを支持している。

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