・ダナー、苦戦続くアウディでもヒュルケンベルグは信頼を失うべきでないと助言
・ビノット代表、ヒュルケンベルグ退団説を否定し経験と誠実さを高評価
・サインツ獲得失敗にも理解を示し、ボルトレート起用に満足感
元F1ドライバーのクリスチャン・ダナーは、2026年シーズン序盤に苦戦しているアウディについて、ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)は信頼を失うべきではないと助言した。
ザウバーを完全に引き継いだアウディのワークスチームは、開幕からここまで獲得したポイントがわずか2点にとどまっている。その2点はいずれもルーキーのガブリエル・ボルトレートによるもので、経験豊富なヒュルケンベルグはまだ今季初ポイントを挙げられていない。
38歳のヒュルケンベルグの将来をめぐる憶測がすでに広がる中、元F1ドライバーのクリスチャン・ダナーは、チームを離れるのは間違いだと考えている。
「一方では、彼が交代させられる可能性もあります。しかしその一方で、チームにはまだ良い週末を過ごせるだけの力があります」とダナーはドイツの『motorsport-magazin.com』に語った。
「アウディには小さな問題が数多くあります。そのリストはかなり長く、短くなっているわけでもありません。チームはもちろん、継続的な進歩を約束していますが、現時点ではその兆しは見えていません」
ダナーは、現在のアウディの予選順位は純粋なパフォーマンスというより、ライバルのミスに左右されている面が大きいと指摘した。
それでも、ダナーはこのプロジェクトが成功する可能性はまだあると確信している。
「アウディを見限ることはできません」とダナーは語った。
「良い人材をそろえた良いチームですし、より高いレベルに到達することはできます。だからこそ、私はニコ・ヒュルケンベルグに対して、チームを離れず、このプロジェクトにコミットし続けるべきだと間違いなく助言します」
ヒュルケンベルグの現行契約は2026年末で満了を迎えるが、さらに1年延長するオプションが含まれていると報じられている。
ドライバー市場が動き始める中、アウディF1の最高執行責任者(COO)兼チーム代表のマッティア・ビノットも憶測を落ち着かせようとした。
「ドライバーについて話すのは最も簡単な仕事です。そして、私は今いる2人にとても満足しています」とビノット代表は語った。
「1人は非常に経験豊富なドライバーで、もう1人はとても若いドライバーです」
ビノット代表は特にヒュルケンベルグを高く評価している。
「ニコはとても仕事がしやすいドライバーです。彼は常にとても誠実で、率直で、楽しい存在です。そこに政治的な駆け引きはありませんし、最終的に彼は走ることを愛しています。彼は安定していて、経験があり、マシンから最大限を引き出す方法を知っています」
元フェラーリF1代表のビノットは、ヒュルケンベルグが引退に近づいているのではないかという見方も退けた。
「ニコは38歳ですが、引退を考えているとは思いません。年齢が一定の役割を果たすのは確かです。F1はフィジカルなスポーツだからです。ただ、経験も重要です。フェルナンド(アロンソ)がその例ですし、ニコにもまだ数シーズンは残されています」とビノット代表は語った。
ビノット代表は、2024年のドライバー市場でアウディの最有力ターゲットだったカルロス・サインツについても質問を受けた。サインツは最終的にウィリアムズを選んでいる。
「当然、フェラーリでは彼と良い関係がありましたし、今と同じように彼を信頼していました」とビノット代表は語った。
「彼と話し、選択肢を評価するのは常に良いことです。ただ、誰に対してもそうですが、私は人々の決断をとても尊重しています。彼が別の道を選ぶことにしたのであれば、私は彼のためにうれしく思います。彼は自分自身で決断を下しました。それが重要なことでした。そして一方で、私たちにはガブリエルという機会がありました。私はとても満足しています。」
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