F1モナコGPで通算1000戦を祝うマクラーレン 戦略面には厳しい指摘も

2026年06月08日(月)20:10 pm

記事要約


・マクラーレン、モナコGPで“F1通算1000戦目”を記念

・1000戦目の算出方法には異論も

・マクラーレン、戦略面の弱点克服が今後の課題


■マクラーレン、モナコGPでエンジンカバーに「1000」を刻んだ特別カラーリングを投入

マクラーレンF1は今週末のモナコGPで、チームが「F1通算1000戦目」と位置付ける記念レースを迎え、特別仕様のアニバーサリーカラーを披露する。

現コンストラクターズ王者のマクラーレンは、パパイヤカラーと濃いチャコールを基調としたマシンデザインを一部変更し、エンジンカバーに大きく「1000」の文字を配置した特別カラーリングを発表した。チームにとって歴史的な節目となる一戦を祝う仕様となっている。

F1通算1000戦目特別仕様のアニバーサリーカラー(C)McLaren
F1通算1000戦目特別仕様のアニバーサリーカラー(C)McLaren

この記念レースがモナコGPで行われることにも、象徴的な意味がある。60年前、創設者ブルース・マクラーレンが自らのチームでF1に初参戦したのがモナコGPだった。さらにマクラーレンは、モナコGPで史上最多となる16勝を挙げている。

■一部F1データベースでは、モナコGPは通算999戦目と記録

しかし、この“1000戦”という算出方法については異論もある。

ドイツ誌『Auto Motor und Sport』のジョエル・リシュカ記者は、複数のF1データベースではモナコGPがマクラーレンにとって世界選手権通算999戦目と記録されている点を指摘。チームが、物議を醸した2005年アメリカGPを参戦数に含めている可能性があると述べた。

2005年アメリカGPでは、安全上の懸念からミシュランタイヤ装着勢がフォーメーションラップ終了後にピットへ引き上げ、決勝にはわずか6台しか出走しなかったことで知られている。

リシュカは次のように述べた。

「参戦回数の算出方法という点では、マクラーレンは少し数字を調整したように見えます。しかしながら、チームのF1参戦60周年の節目に、モナコGPで1000戦目を祝う方が、1週間後のバルセロナ・カタロニアGPで節目を迎えるよりも見栄えが良いでしょう」

マクラーレンの広報担当ルカ・コラジャニはドイツ紙『Bild』に対し、「私たちはフォーメーションラップしか走行していませんが、それでも参戦1戦として数えました」と語った。

戦略判断をめぐって再び批判にさらされたカナダGPを経て、この特別カラーは巻き返しの一環として投入されることとなった。

■マクラーレン、戦略面の改善が急務

マクラーレンはグリッド屈指の速さを誇るマシンを有しているが、カナダGP決勝では路面の大部分がすでに乾いていたにもかかわらず、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリの両ドライバーに、スタート時からインターミディエイトタイヤを履かせる選択をした。

ベテラン記者のミハエル・シュミットも、この判断に困惑した一人だった。

「誰も理解できませんでした。皆が首をかしげていました。どうしてインターミディエイトタイヤでスタートしようと考えたのか理解できません」

さらにシュミットは、近年成功を収めているものの、戦略面はいまだにマクラーレン最大の弱点のひとつだと指摘している。

「マクラーレンは戦略面が弱いです」と語り、2025年にも疑問の残る判断が続いていたことを挙げた。

さらに、「マイアミでも同じことが起きました。判断が遅れたことで、メルセデスに出し抜かれました。これは大きな弱点であり、改善しなければなりません」と続けた。

なお、メルセデス製パワーユニットを搭載するマクラーレンのランド・ノリスは、モナコGPのフリー走行2回目(FP2)で電気系統のトラブルとみられる問題によりコース上でストップし、決勝でもマシントラブルによりリタイアを余儀なくされている。

さらに、FP2でのマシン停止は別の問題も引き起こした。ノリスのマシンをニュートラル状態にできなかったことで、安全な撤去作業に支障をきたしたとして、マクラーレンには3万ユーロ(約555万円)の罰金が科された。

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