平川亮、再びF1出走のチャンスはあるか ハースはカマラの残り全戦起用を明言せず「一歩ずつ」
■ハース、カマラの今季残り全戦起用は明言せず
ハースは、エステバン・オコンの離脱で空いたシートに、2026年シーズンの残り全戦でラファエル・カマラを起用するかどうか、依然として明言していない。
ハースは、ドイツの自動車専門誌『Auto Motor und Sport(アウト・モトール・ウント・シュポルト)』に対し、次のように説明した。
「それは後で決めます。一歩ずつ進めていきます」
フェラーリ育成ドライバーのカマラは、2027年のフル参戦契約をすでに結んでおり、オコンの電撃解雇を受けて、予定より早くF1出場の機会を得た。ただ、ブラジル出身のカマラは現在、F2のドライバーズランキングで首位に立っており、今季のタイトル獲得も目指している。
■平川はWEC最終戦に参戦、今週末終了後は再びF1起用の選択肢に
平川亮は、メキシコシティGPの週末途中でオコンが出場メンバーから外された際、代役としてF1決勝デビューを果たした。複数のライバルにペナルティが科されたことで順位が繰り上がり、1ポイントを獲得した。
しかし、モンツァで行われる世界耐久選手権(WEC)最終戦にトヨタから参戦するため、サンパウロGPには出場しない。
今週末を終えれば、平川は再びF1に出走できる状況となる。トヨタも、平川に再び出走の機会が訪れることを期待している。ただ、最終的に平川はWECでの役割に集中するよう求められたという。
■カマラ、Q1でバリア接触も突破 ベアマンを上回る13番手
11月7日(土)のサンパウロGP予選で、F1初予選に臨んだカマラは、激しい雨の中で2度バリアに接触する波乱のセッションを経験した。
Q1では、路面の水によってタイヤがグリップを失うアクアプレーニング※に見舞われ、コース外で360度スピンしてバリアに接触。それでも自力でピットに戻り、フロントウイングとタイヤを交換して走行を再開した。
※アクアプレーニング:タイヤと路面の間に水の膜ができ、タイヤが路面との接地を失う現象。ハンドルやブレーキが効きにくくなり、マシンのコントロールが困難になる。ハイドロプレーニングとも呼ばれる。
その後、カマラは1分32秒809を記録。チームメイトのオリバー・ベアマンを0.221秒上回る13番手で、初のQ1突破を果たした。ベアマンも15番手で通過し、ハースは2台そろってQ2へ進んだ。
■Q2ではタイヤをロックさせ再びクラッシュ、予選13番手
Q2もフルウェットタイヤで走り始めたカマラは、路面状況の改善に合わせてインターミディエイトタイヤへ交換した。
しかし、自己ベストタイムの抹消もあり、さらなるタイム更新を目指す中でターン12のブレーキング時にタイヤをロックさせ、バリアに衝突。このクラッシュによって残り1分を切ったところで赤旗が提示され、セッションは再開されずに終了した。
カマラは1分31秒515で予選13番手。他車のグリッド降格ペナルティにより、決勝は11番手からスタートする予定だ。
小松礼雄代表は、カマラが厳しい路面状況でQ1を突破した走りを高く評価。Q2のクラッシュまでは速さを示しており、来季のドライバーとして起用を決めた理由が、その走りに表れていたと振り返った。




