ランド・ノリス(マクラーレン)は、F1界の歴代トップドライバーたちにしばしば見られたような冷酷な姿勢を取ることなく、F1ワールドチャンピオンになれたことを誇りに思っていると語った。
マクラーレンは2026年シーズンに苦戦しており、ノリスが2025年に獲得した王座を防衛する可能性はますます厳しくなっているように見える。
しかしノリスは、イタリア紙『La Stampa(ラ・スタンパ)』に対し、自身の成功が次世代へ向けて異なるメッセージになることを願っていると明かした。
「そこまで利己的に振る舞わなくても、チャンピオンになれることを示せたと思います」とノリスは語った。
「自分を無理にタフに見せることはありませんし、嫌な奴になる必要だってありません。過去のチャンピオンたちがそういうやり方で勝ってきたからといって、自分までそうなる必要はありません」
イギリス出身のノリスは、もっと冷酷であれば結果が良くなっていた場面もあったと認めている。
「もしかすると昨年、もう少しそういうタイプだったら、いくつかの結果はもっと良くなっていたかもしれません」
しかし、それでも自分自身を変えるつもりはないという。
「そうした振る舞いをしなくてもチャンピオンになれたという事実は、いわゆる悪役やヒールにならなくてもいいという一例になります。それは自分がとても誇りに思っていることです」
ノリスは、多くの歴代チャンピオンが勝利のために、時に厳しく鋭い一面を見せてきたことにも言及している。
「ミハエル・シューマッハはコース上で最も容赦ないドライバーでした。マックス・フェルスタッペンも同じです。ルイス・ハミルトンは必ずしもそうではなかったと思いますが、フェルナンド・アロンソはかなり厳しいタイプだったと思います。そうした一面に当てはまるチャンピオンはたくさんいるんです」
それでもノリスは、自分が異なる形で記憶に残りたいと考えている。
「いつか誰かが『(チャンピオンになるために)あの人たちのようになる必要はないんだ』と言ってくれるかもしれません。僕は本当にいい奴のまま、一度勝てたわけですから」とノリスは笑った。
「そう考えると素晴らしいことです」
現在26歳のノリスは、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)のように40代までレースを続ける可能性は低いとも示唆した。
「僕の場合、40歳になってもここにはいないと思います。F1を離れて、別のことをしたいです」
「将来にはまだワクワクしていますし、子どもを持つことにもワクワクしています。子育てもしてみたいです。子どもたちがモータースポーツをやるかもしれませんし、ゴルフをやるかもしれません。あるいはスポーツをまったくせず、ただ良い子に育つかもしれません。そういうことすべてが本当に楽しみです」
一方で、アロンソの長いキャリアについて問われると、ノリスは惜しみない賛辞を送った。
「フェルナンドは常に信じられないほどの自信を持っていました。彼のメンタリティは本当に素晴らしいです。非常に頭が良く、そして何より献身的です」
さらにノリスはこう続けた。
「おそらく彼は最も規律正しい人です。誰よりも努力を重ねています。自分の競技を心から愛している人で、ほかのスポーツでもなかなか見られない存在だと思います。世界でも本当に数少ない人たちのひとりです」
「もしかすると、トム・ブレイディ、タイガー・ウッズ、ロジャー・フェデラーのような他競技の王者たちも同じかもしれません。彼らは毎日その競技をやりたがります。その競技で最高になるためなら、できることをすべてやるのです。そしてアロンソもまさにそうです。彼はこの競技に情熱を注いでいて、何度でも挑戦し続けるでしょう。」
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