26日(月)にスペインのバルセロナで今季最初のF1シーズン前テストがスタートしたが、ホンダPUを搭載したレッドブルのジュニアチーム、トロロッソにはトラブルが発生することもなく、初日には90周以上の周回を重ねて見せた。
●【トラブル】トロロッソ・ホンダのガスリー、ヘイローのせいで・・・
今季限りでルノーと決別することが確定的なレッドブルだが、2018年シーズン前半のトロロッソ・ホンダの結果を見て、来季からホンダPUを搭載するかどうかを決めることになると考えられている。
レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、この件について次のように語った。
「2019年に関しては、あらゆる可能性があるよ。だが、もちろん、我々はホンダとトロロッソの動向をつぶさに見守っているところだ」
■F1に必要なのはエンジンルール改正
しかし、ホーナーはF1にとっての優先課題はメルセデスAMGによる支配を終わらせることであり、そのためには2021年からは新たなエンジンルールを施行する必要があると次のように主張した。
「圧倒的支配はこのスポーツにとって決してよいことではない。そして主にエンジンの性能差によって優位性が決まってしまうのはこのスポーツに間違いがあることを示すものだ」
「さらに、それは2021年から正しいエンジンルールを施行することがどれほど重要かを示している。我々は今それに取り組む必要があるんだ。なぜなら、もっと時間をかけて夏を過ぎてしまえば、エンジンメーカーたちはそれに備える時間がないと言うだろうからね」
「これについてはFIA(国際自動車連盟)とリバティ(F1オーナーのリバティ・メディア)に頑張ってもらう必要がある。今年はエンジン問題が最優先課題であるべきだよ」
■リカルドとの交渉は開幕戦の状況を見てから
一方、レッドブル内部にもチームとして優先すべき課題があるのも事実だ。それは今年で契約が切れるダニエル・リカルドとの契約更新交渉だ。
これまでレッドブルではなかなかタイトル争いにからむことができないという状況に置かれたリカルドが、2019年にメルセデスAMGもしくはフェラーリに移籍するチャンスをうかがっているのは間違いのないことだ。
そのリカルドは26日(月)に、レッドブルやその他のチームとの交渉は4月には始めることになるだろうとの考えを示したと伝えられている。つまり、3月25日に決勝が行われるF1開幕戦オーストラリアGPでの様子次第では、交渉に臨む姿勢も変わってくる可能性があるということだろう。
ホーナーはこの問題について次のように語った。
「彼も我々も今シーズンがどういう形でスタートするか様子を見たいと思っている。そして、それに続いて自分たちがどうするかを決めることになるだろうね」