F1アメリカGP主催者とレーススポンサーのピレリは、F1優勝者に斬新なデザイントロフィーを贈る計画を急遽撤回しなければならなかった。
■デザイナーが製作したトロフィーに苦情
ピレリが依頼し、イタリアのデザイナー、マッテオ・マキアヴェッリがデザイン・製作した『Heroo』という愛称が付けられたトロフィーは、アメリカGPの数日前の15日に大々的に発表され、多くの注目を集めた。
しかし、このトロフィーは、一部の人には「レゴのフィギュア」にフランスの電子音楽デュオ「ダフト・パンク」風のヘルメットと「ミッキーマウスの耳」をつけたように見えると言われていた。
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— Daft Punk (@daftpunk) September 6, 2023
■ミニチュア版ピレリタイヤを授与

(C)Red Bull Content Pool
最終的に、優勝者のシャルル・ルクレールにはより標準的なトロフィーが授与され、2位のカルロス・サインツ(フェラーリ)と3位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にはポールシッターに贈られるミニチュア版ピレリタイヤのレプリカが贈られた。

(C)Red Bull Content Pool
コンストラクターのフェラーリには「赤いソフトタイヤ」、2位のサインツには「黄色いミディアムタイヤ」、3位のフェルスタッペンには「白いハードタイヤ」が贈られた。
■なぜ撤回した?
『コリエーレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)』の記者ダニエレ・スパリスチによると、「ピレリがF1と協議した結果、法的な争いを避けるためにトロフィー撤回を決定した」という。
「『Heroo』がすでに市場で有名なデザイナーズ・アート・トイ『ベアブリック(BE@RBRICK)』にあまりにも似すぎていると指摘されたため、訴訟を避けるための措置だった」。
「苦情が寄せられた後、ピレリは主催者と迅速に合意し、速やかにプランBを実行し、影響を回避した。」
【Today’s BE@RBRICK】
おはようございます!本日は #ドライバーの日 です。10(ドラ)18(イバー)の語呂合わせに由来し、トラック、バス、タクシーなどに乗務するすべてのプロドライバーに感謝する日だそうです♪#bearbrick #ベアブリック #medicomtoy #メディコムトイ pic.twitter.com/b1ZtTmj429— 株式会社メディコム・トイ (@MEDICOM_TOY) October 18, 2024
※編集部注)『ベアブリック(BE@RBRICK)』:日本のメディコム・トイ社がテディベア生誕100周年を記念して開発されたクマ型のブロックフィギュア。