■ホワイトブルが登場──“本気”のエイプリルフール?
2025年4月1日、エイプリルフールに「ホワイトブル」が発表された。しかし、これはエイプリルフールのネタではなく、正式な発表だった。
1965年のホンダF1初勝利から60周年。初優勝マシン「RA272」をオマージュした白と赤を基調にしたシンプルで美しいカラーリングに、世界中が驚かされた。
■RA272を再現したディテール

レッドブル・レーシング「RB21」の「2025年F1日本GPスペシャルカラーリング」には、ホンダRA272の象徴である「日の丸」、ノーズには当時の赤い「H」マーク、ボディー側面には当時のシンプルな『Honda』ロゴも再現されている。

さらに驚かされたのは、レッドブルのロゴマークから象徴的な黄色の部分が排除されていたことだった。

■ロゴを変える難しさ
ホンダもレッドブルも、企業として世界トップクラス。そのロゴの扱い方は厳格で、簡単に変更できるものではない。にもかかわらず、両社はそのロゴを大胆に変更していた。だからこそ、一瞬「エイプリルフールか?」と疑ってしまったのだ。
しかし、プレスリリースの発信元はレッドブル・レーシング、そしてホンダ。恒例の「4月1日はエイプリルフールです」という注釈は、一切記されていなかった。
■過去の「ホワイトブル」との違い
従来のホワイトブル、通称「ありがとう号」のカラーリングは白を基調にしていたものの、ブランドロゴは現行仕様のままだった。

■お台場で角田裕毅も登場
同日、レッドブルはお台場で「Rebl Car Culture Part 2」を開催。このイベントはプレス関係者に先行公開され、その時間に角田裕毅(レッドブル)も姿を見せた。
F1日本GPスペシャルカラー「ホワイトブル」と同カラーに塗られた初代NSXと角田裕毅(レッドブル)(C)Red Bull Content Pool
この日の東京は雨模様で、気温は10度前後。海風も強く、体感温度はさらに低い。手がかじかむほどの寒さの中、特設会場に展示されていたのは、発表されたばかりの“ホワイトブル”ことF1日本GPスペシャルカラー仕様のレッドブル×ホンダF1ショーカーと、同じカラーをまとった初代NSXだった。
また、オラクル・レッドブル・レーシング、日本のストリートウェアブランド「ネイバーフッド」、そしてホンダの3社によるコラボレーションによる限定アパレルも、この場で角田によって初披露された。
イベント期間中、ファンはこのアパレルを独占的に入手できるチャンスに加え、チームの白いユニフォームに自分のスタンプを押してカスタマイズできるステーションも体験できる予定だ。
■実車の質感とデザインのこだわり
(C)Red Bull Content Pool
実際にマシンを目にすると、以前のホワイトブルとはまったく異なる印象だ。白はパールホワイト、レッドブルの赤はメタリック塗装となっており、太陽の光を浴びると、きらめくように輝く仕上がりになっている。これは「ありがとう号」と同じデザイナーによるもので、赤は当時のシンプルな『Honda』ロゴを彷彿とさせる、濃厚で美しい色味だった。
■2年越しの企画──感謝を込めた“最後の作品”
ホンダやレッドブルの関係者によると、この企画は約2年前から温められており、レッドブル×ホンダの最終年には感謝を伝えたいという「想い」から、両社の関係者が協力し、社内で尽力した結果、実現したという。まさに「The Power of Dreams」。この夢を実現させた関係者には、感謝の気持ちしかない。
■F1 TOKYO FAN FESTIVALで展示
このスペシャルカラーリングを施したショーカーは、4月2日および4月4日から6日にかけて、東京・お台場で開催される「F1 TOKYO FAN FESTIVAL」で展示される。鈴鹿で見ることができないファンにとっては、ぜひ訪れておきたい貴重な機会だ。