記事要約
・アルピーヌのジャック・ドゥーハンが鈴鹿サーキットで大クラッシュ。DRSを閉じなかったことが原因と認める。
・GPDAの新代表カルロス・サインツは、DRS自動オフシステム導入を支持。
・ジョージ・ラッセルはDRSの自動化に反対し、ドライバーの判断に任せるべきだと主張。
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■GPDA代表間で意見が割れる:ドゥーハンのスズカ大クラッシュ
グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)の共同代表者であるカルロス・サインツとジョージ・ラッセルは、ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)の鈴鹿サーキットでの大クラッシュに関して意見が一致していない。
■ドゥーハン、クラッシュは操作ミス
アルピーヌのシートを守るためにプレッシャーを感じている新人のドゥーハンは、フリー走行1回目は平川亮にシートを譲った。フリー走行2回目からコースインしたものの、第1コーナーをアクセル全開で通過しようとした際、DRS(ドラッグリダクションシステム)のリアウィングフラップを開いたままにしていたことを認め、大クラッシュを引き起こした。
■サインツ、自動システムを支持
新任GPDA共同代表のサインツは、「願わくば、この事故が、ドライバーがミスを犯す可能性をなくすために、ブレーキングゾーンの50メートルか100メートル前でDRSをオフにするシステムが必要だということを示していると思う」と語った。
■ラッセルは現行維持を望む
一方で、より経験豊富なGPDA共同代表でメルセデスのラッセルは同意していない。
フランスの「オート・エブド」によると、ラッセルは「ジャックに起きたことは大きな事故で、非常に不運だった」と述べ、「しかし、このようなことは一度は起こり得ることだし、このような問題が起こり得るコーナーは、カレンダー全体でもここだけだと誰もが認識している」とコメント。ラッセルは「何もする必要はないと思う」と強調し、続けた。
「ドライバーとしての責任がある。僕たちは第1コーナーに全開で進入し、DRSをオフにするボタンを押すことは仕事の一部なんだ。それを自動化してほしくない、ドライバーが決めるべきだ。すでに僕たちを助ける機器はたくさんあるからね。」