記事要約
・角田裕毅はバーレーンGPのFP1でピットレーン内の追い越しにより今季初の戒告処分を受けた。
・アルボンを避けるための行動だったが、追い越し後に元の位置に戻らなかった点が問題とされた。
・スチュワードは特別な状況には該当しないとし、ピットでの追い越しは原則禁止と明言した。
■角田裕毅、ピットレーンでの追い越しにより今季初の戒告処分
FIA(国際自動車連盟)は、2025年F1バーレーンGPのフリー走行1回目において角田裕毅(レッドブル・レーシング)に対し、ドライビングに関する「戒告(Reprimand)」処分を科した(口頭注意)。これは角田にとって今季初の戒告となる。
■アレクサンダー・アルボンとの接触回避で判断
今回の処分は、前戦の日本GPにおいてスチュワードによる事前の通告に沿ったものであり、審議の結果、ピットレーン内での不適切な追い越しが違反と判断された。
スチュワードは、角田(カーナンバー22)とアレクサンダー・アルボン(カーナンバー23)、および両チーム代表からの聴取を行い、さらにポジショニング/マーシャリングデータやビデオ映像を精査した。
角田は「アルボン車がガレージから出てきたのを見て、避けようとブレーキをかけたらロックして23号車のリアに追突する可能性があると感じたため、衝突を避けるため右に回避した」と説明。この説明はスチュワードに受け入れられたものの、回避後はアルボンの後方に戻るべきだったと判断された。
■「特別な状況」に該当せず、規定違反と認定
スチュワードは「最近の事例でも強調されているように、ピットレーン内での追い越しは原則として禁止されている。今回のケースは例外的な状況には該当しない」と述べ、規定違反として戒告処分を下した。
一方で、アルボン車がピットから出てきたことについては「危険なリリースではなかった」とし、ウィリアムズに過失はないと結論づけている。
なお、当該決定に対しては、FIA国際スポーティングコード第15条および司法・懲戒規則第4章に基づき、定められた期間内での上訴が可能であると付記されている。
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