記事要約
・スカイ・ドイツ、2025年サウジアラビアGPの現地取材をボイコットへ
・背景にはラルフ・シューマッハの同性愛公表と人権問題への懸念
・英・伊のSkyチームは通常通り現地から中継予定
●【2025F1第4戦バーレーンGP】結果・タイムスケジュール
■Skyドイツ、F1サウジアラビアGPの現地取材を取りやめ
ドイツのF1放送局「Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)」は、来週開催されるF1サウジアラビアGPで現地ジェッダ入りを取りやめ、ヨーロッパ拠点のスタジオから中継を行う方針を発表した。
この決定は、同局のF1解説者であり元F1勝者のラルフ・シューマッハが2024年に同性愛を公表したことを受け、その連帯を示す意図があるとオランダの専門誌『Formule 1』が報じた。
■英国・イタリアのスカイ・チームは現地取材継続
これに対し、イギリスおよびイタリアのスカイ・チームは従来通り、現地からの生中継を予定している。
■サウジアラビアのLGBTQ+政策に対する懸念
サウジアラビアではLGBTQ+に対する厳しい法制度が存在し、同性間の関係は刑罰の対象となっており、シャリーア(イスラム法)の厳格な解釈によっては投獄や死刑が科される可能性もある。
今回のスカイ・ドイツの判断は、こうした人権状況への抗議と、シューマッハへの支持を同時に表明する動きとして注目されている。