【予選まとめ:タイム/前車差】角田裕毅がポールポジションの立役者に!フェルスタッペン、0.010秒差の大逆転劇/F1サウジアラビアGP

2025年04月20日(日)8:50 am

記事要約


・フェルスタッペンが今季2度目のポール獲得、ジェッダ市街地で最速タイムを更新

・角田裕毅はフェルスタッペンにトウを提供し、8番手獲得とともにチームに貢献

・ノリスのクラッシュやアルピーヌのトラブルなど、波乱の多い予選展開となった


●【2025年F1第5戦サウジアラビアGP】全セッション開催日時・結果

2025年4月19日(土)、第5戦F1サウジアラビアGP(ジェッダ市街地サーキット)の2日目、公式予選が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がF1日本GP以来となる今季2度目のポールポジションを獲得し、ジェッダ市街地サーキットのコースレコードを更新する圧巻のアタックを披露した。

スリリングなポール争いの末、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)はわずか0.010秒差で2番手に。3番手にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が続いた。

Q3では、もう1人のポール候補だったランド・ノリス(マクラーレン)がターン5の縁石でバランスを崩してクラッシュし、赤旗中断となった。ノリスはノータイムでセッションを終えている。

■角田裕毅8番手、HRC勢は?
レッドブル・レーシングとレーシングブルズの計4台はいずれもホンダ・レーシング(HRC)製のパワーユニットを搭載している。

角田裕毅(レッドブル)はQ1で5番手、Q2で7番手と好調を維持し、Q3でも健闘。今季自己最高の8番手を記録した。フェルスタッペンとの差は0.910秒とやや開いたが、実はそのポール獲得に貢献していたことが明らかになっている。

一方、レーシングブルズ勢はQ2で敗退。リアム・ローソンは12番手、アイザック・ハジャーは14番手に終わった。


■Q1:アルピーヌに珍事件
気温29度、路面温度38度、湿度62%というコンディションの中、18分間の予選Q1がスタート。16番手から20番手までのグリッドが決まるセッションだ。

アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)はアタック中に壁へ接触したが、ダメージは軽微で走行を続けた。

このセッションでは珍事件も発生。ピエール・ガスリー(アルピーヌ)のマシンがガレージを出る際、右フロントのタイヤウォーマーが車体のパーツに引っかかり、タイヤに巻き込まれてしまった。ピットクルーが取り外そうと試みたがうまくいかず、最終的にはマシンを後退させて対処した。F1用のタイヤウォーマーは高価で、壊れればバジェットキャップにも影響するため、慎重な扱いが求められる。

●【予選Q1タイム/前車差】フェルスタッペンがQ1首位通過!角田裕毅は5番手!HRC勢Q2へ!マクラーレン勢も猛追


■Q2:ハミルトン、0.007秒差でQ3進出

続く15分間のQ2では、11番手から15番手のグリッドが決定。

リアム・ローソン(レーシングブルズ)にアンセーフリリースの疑いがかかったが、審議の結果お咎めなしとなった。

フェルスタッペンは縁石でマシンのフロアを強く打ち、プランク(車体下部の板)の状態をチームに確認依頼。規定より削れすぎると失格の可能性があるため、慎重なチェックが必要とされた。

熾烈な争いの末、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が10番手でQ3進出。一方、アルボンはわずか0.007秒差で11番手に沈んだ。ローソン、アロンソ(アストンマーティン)、ハジャー、ベアマン(ハース)もQ3進出を逃した。

●【予選Q2タイム/前車差】角田裕毅Q3進出!フェルスタッペンと0.461秒差


■Q3:フェルスタッペンのポールに角田が貢献

12分間のQ3では、上位10台によるポールポジション争いが展開。マクラーレン、レッドブル、メルセデス、フェラーリの4強に対し、アルピーヌのガスリーとウィリアムズのカルロス・サインツが挑む構図となった。

角田裕毅はこれまで「4強+2枠」を目指して戦ってきたが、今ではトップ8入りが当然という立場でQ3に臨んでいる。

最初にタイムを記録したのはピアストリ。市街地コース特有のリスクを避け、空いたタイミングで安全に基準タイムを出す戦略を採った。

だがその直後、マクラーレンにとって悪夢のような展開となる。ノリスがターン5でクラッシュし、予選は赤旗中断となった。

再開後、角田がフェルスタッペンにトウ(前方走行による空気抵抗軽減)を提供。映像上は距離があるように見えるが、空力効果によりフェルスタッペンの直線スピードが向上し、タイム短縮に寄与した。

結果、フェルスタッペンとピアストリの差はわずか0.010秒。角田のサポートがなければ、ポールポジションは実現していなかったかもしれない。

角田は自身も8番手を獲得。タイム差はあったものの、チームのために自己犠牲を払う姿勢は、トップチームの一員として評価されるべきだ。

また、サインツがハミルトンを抑えて6番手に入ったのも注目点だ。自らのフェラーリのシートを奪ったハミルトンを上回ることで、サインツは存在感をしっかりと示した。

さらに、ルノー製パワーユニットで直線スピードに不利なガスリーが1.073秒差で9番手に食い込んだのは驚きだ。コーナリング性能の高さが光り、今後の展開にも期待がかかる。

●【予選Q3タイム/前車差】マックス・フェルスタッペン圧巻PP!角田裕毅8番手

■F1サウジアラビアGP:予選結果

順位 車番 ドライバー チーム タイム差 前車差
1 1 フェルスタッペン レッドブル 1:27.294
2 81 ピアストリ マクラーレン 1:27.304 +0.010
3 63 ラッセル メルセデス 1:27.407 +0.103
4 16 ルクレール フェラーリ 1:27.670 +0.263
5 12 アントネッリ メルセデス 1:27.866 +0.196
6 55 サインツ ウィリアムズ 1:28.164 +0.298
7 44 ハミルトン フェラーリ 1:28.201 +0.037
8 22 角田裕毅 レッドブル 1:28.204 +0.003
9 10 ガスリー アルピーヌ 1:28.367 +0.163
10 4 ノリス マクラーレン クラッシュ --
Q2敗退
11 23 アルボン ウィリアムズ 1:28.109 --
12 30 ローソン レーシングブルズ 1:28.191 +0.082
13 14 アロンソ アストンマーティン 1:28.303 +0.112
14 6 ハジャー レーシングブルズ 1:28.418 +0.115
15 87 ベアマン ハース 1:28.648 +0.230
Q1敗退
16 18 ストロール アストンマーティン 1:28.645 --
17 7 ドゥーハン アルピーヌ 1:28.739 +0.094
18 27 ヒュルケンベルグ Kickザウバー 1:28.782 +0.043
19 31 オコン ハース 1:29.092 +0.310
20 5 ボルトレート Kickザウバー 1:29.462 +0.370

●【F1-LIVE結果速報】F1サウジアラビアGP

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