記事要約
・ジャック・ドゥーハンが今週末のマイアミGPを最後にF1から離れる可能性があり、後任としてフランコ・コラピントの起用が再浮上している。
・アルピーヌはコラピントのスポンサーであるYPFとの契約を進める一方、既存スポンサーENIとの競合問題も背景にある。
・YPF社長がインタビュー後に「イモラで」と発言したとされ、次戦イモラGPでのコラピントF1デビューの可能性が高まっている。
●【F1マイアミGP】2025年F1開催日程・タイムスケジュール・結果
■ドゥーハン、今週末がアルピーヌ最後のF1出走か コラピント起用を巡る噂が再燃
今週末のF1マイアミGPが、ジャック・ドゥーハンにとって当面最後のF1出走となる可能性が報じられている。シーズン開幕当初からドゥーハンの将来を巡る憶測が絶えず、アルピーヌのアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレのお気に入りとされるフランコ・コラピントの起用が有力視されてきた。
ただし、ここ数週間はその噂もやや沈静化していた。チーム代表のオリバー・オークスはドゥーハンへのプレッシャーを和らげようとする姿勢を見せていた一方で、アルピーヌ側がコラピントのスポンサーからさらなる資金を引き出そうとしているとの見方もある。
実際、アルピーヌのマシンにはすでにアルゼンチンの大手EC企業「メルカド・リブレ」のロゴが掲出されているが、コラピントの支援企業として知られるもう一つの大口スポンサーである、アルゼンチン国営石油会社YPFのロゴは、いまだ掲出されていない。これについては、アルピーヌが新たに契約したイタリアの石油会社「ENI」とのスポンサー契約が競合しているためではないか、との指摘もある。
■スポンサー、うっかり発言?
そうした中、YPFの社長であるオラシオ・マリン氏が、アルゼンチンの放送局「A24」のインタビューに登場。2025年にコラピントがアルピーヌからF1に出走するのかと問われると、「それについてはお話しできません」と笑いながら答えた。さらに「デビューはいつ?マイアミ?」と重ねて問われると、再び「何も申し上げられません」と苦笑しながらかわした。
ところが、インタビュー終了後、番組の音楽とエンド画面が流れる中で、マリン氏がマイクが切れていると思い込んだタイミングで、記者に向かってこう漏らしたという。
「イモラで」
もしこの発言が事実であれば、コラピントのF1デビューは次戦イモラGPで実現する可能性がある。