記事要約
・フィッティパルディが「ペレスは最もフェルスタッペンに近づいた」と高評価
・キャデラックF1顧問のアンドレッティも、ペレスを2026年の有力候補と明言
・ホーナーもペレスのF1復帰に前向き、グリッド復帰の可能性高まる
■ペレスの復活に期待高まる…フィッティパルディ「レッドブルで最もフェルスタッペンに近づいた男」
2025年、F1のコックピットから離れているにもかかわらず、セルジオ・ペレスの評価が再び高まっている――そう語るのはF1界のレジェンド、エマーソン・フィッティパルディだ。フィッティパルディはペレスのレッドブルでのキャリアの終焉を惜しみつつ、来季キャデラックでの復帰に期待を寄せている。
「チェコ・ペレスはラテンアメリカを代表する素晴らしいドライバーでしたが、十分に理解されていなかったように思います」と、F1ワールドチャンピオンに2度輝いたブラジル人のフィッティパルディは、スペイン紙『AS Mexico』に語った。
ペレスは成績不振により、2025年シーズン開幕前にレッドブルを離れることとなり、代わって起用されたのはニュージーランド出身の若手、リアム・ローソンだった。しかしローソンも結果を残せず、すぐに角田裕毅と交代となった。
「今年は、フェルスタッペンの隣で走るドライバーたちを試す一年となっていますが、私の見解では、彼らはチェコに及んでいないと思います」と78歳のフィッティパルディは述べた。「ペレスはモナコでもバクーでも勝利を挙げています。どちらも非常に難しい市街地サーキットで、彼は本当に速かったと思います。現在の状況を見ると、レッドブルは誰がフェルスタッペンに最も近づけるかを模索していますが、チェコこそが最も近づいた存在だったのではないでしょうか」
■アンドレッティ「ペレスは有力候補」キャデラックとの結びつきに注目
F1界のもう一人のレジェンドであり、現在キャデラックF1のアドバイザーを務める元F1王者マリオ・アンドレッティも、2026年に向けたドライバー候補としてペレスの名を挙げている。
「現在、ドライバーの選定は進行中です。求められる経験値を踏まえ、起用可能なドライバーを検討しています」と語り、「チェコ・ペレスは、その条件に合致していると思います。現時点では詳細を申し上げられませんが、間違いなく候補の一人です」と述べた。
フィッティパルディも、ペレスとキャデラックのタッグ実現を強く推している。
「ゼネラルモーターズがキャデラックブランドでF1に本格参戦しようとしており、非常に真剣なプロジェクトです。チェコはその中でも有力な存在だと思います」と語った。
■ホーナーも復帰に前向き「彼は本物の勝者」
そして、2025年シーズン前にペレスを放出したレッドブルのチーム代表、クリスチャン・ホーナーも、ペレスのF1復帰を歓迎する姿勢を見せている。
「もちろん、昨年はチェコにとって厳しいシーズンだったと思いますが、復帰の可能性があるのは素晴らしいことです」と語り、「彼は非常に経験豊富で、本物の勝者です。多くのファンに愛されているドライバーでもありますし、グリッドに戻ってくる姿を見られれば、非常に嬉しく思います」と述べた。