記事要約
・フォーミュラE東京大会は市街地開催と日本企業の支援で成功
・GEN4導入で600kWに進化、ラップタイムも大幅短縮と期待
・東京大会は来年も開催予定、フォーミュラEは世界3大モータースポーツに成長
フォーミュラE創設者が、先日行われた東京E-Prix(東京大会)の成功や今後の技術展望について語った。昨年初開催され、今年はダブルヘッダーとして実施された東京大会は、関係者から高く評価されている。
■東京大会の成功とその要因
昨年の東京大会は大成功だったと創設者は振り返る。東京という市街地でレースが実現したこと、そして何より「ファンからの反応がとても良かった」ことが主な理由として挙げられている。会場はほぼ満席となり、多くの観客が訪れた。さらに、岸田首相(当時)や小池都知事をはじめとする「多くの要人が来場した」こと、日本企業の「50社を超えるCEOが来場していた」ことも、成功の大きな要因だと分析されている。
今年の東京大会はスタンド席が増設されたことで、金曜日15時時点ではまだ購入可能なものの、ほぼ完売状態となっており、昨年に続く大成功が見込まれている。東京での成功の鍵としては、東京都および小池都知事とのパートナーシップ、そして開催地でのプロモーションにおいて「日本のメディアが非常に大きく貢献してくれた」ことが強調された。
■コースの改善
昨年の大会後に課題として指摘されたコースの改善についても言及があった。特にターン2からターン3にかけて存在した“ジャンプ台”は、ドライバーの安全のために改修され、その結果、非常にスムーズで滑らかな路面になったという。
また、最終ターンのシケインについては「将来的には撤去され、ストレートになると思う」との見通しが示された。
今年から新たに導入されたピットブーストについては、雨天でも使用可能とされているが、タイヤや路面コンディションを考慮した安全面から、レースが中断される可能性もあることが示唆された。
■技術進化とGEN4
フォーミュラEは11シーズン目を迎え、「大きな進化が見られている」と創設者はその発展を強調した。技術的な進歩は著しく、「技術の革新や改善は非常に大きく、確かなものだ」と述べている。
使用するマシンの進化も著しく、初期のGEN1からGEN2、そして現在のGEN3へとパワーが向上しており、2027年に導入予定のGEN4では600kWとなり、現行の350kWから大幅なパワーアップが図られる。ドライバーからも高く評価されており、GEN4はまったく新しい存在となる素晴らしいマシンで、0-100km/hの加速性能だけでなく、総合性能においても高いとされている。
この10年間で、第1世代のGEN1マシンと比べて、同じコースでのラップタイムが20秒短縮されており、電気自動車の最前線を示す存在であると自信をのぞかせた。
■フォーミュラEの成長と未来
ファン層も世界的に拡大しており、11シーズンを経た現在、190カ国以上で延べ3億7500万人が視聴しており、そのうち日本の視聴者は約150万人と推定されている。モータースポーツ界における地位も向上し、「F1、MotoGPに次ぐ3番目に有名なレースとなった」と述べ、その歴史の浅さにもかかわらず、すでに確固たる地位を築いていることが強調された。
来年の東京大会については、3週間後にスケジュールが発表される予定だが、「もちろん東京は来年も開催されると思う」と述べ、継続開催に前向きな姿勢を示した。東京都との信頼関係もますます強まり、パートナーシップも非常に良好であると感じているようだ。
今回のインタビューからは、東京大会の成功がフォーミュラEの世界的な成長戦略においていかに重要であるか、そして技術革新がその魅力を高める原動力となっていることが強く伝わってきた。