・ルノーCEOの突然の辞任と業績不振がアルピーヌF1にも波及
・株価20%暴落、キャッシュフロー激減でコスト削減策が進行中
・F1チームは非・中核資産とされ、売却の可能性が現実味を帯びる
今週末にF1ベルギーGPを控える中、ルノー傘下のF1チーム「アルピーヌ」のスタッフやファンの間に不安が広がっている。
ルノーCEOのルカ・デ・メオが突如辞任したのに続き、フランスの自動車メーカーは深刻な業績不振に見舞われた。これが、アルピーヌF1の将来にも影を落としている。
「昨日、ルノー・グループの株価が暴落しました」と、『Setanta Sports』のF1コメンテーター、エルミル・ヴァリエフは述べた。
「ただ下落したというレベルではなく、20%近くも暴落したのです。そして翌日になっても回復の兆しは見られません」
実際、ルノーは2025年前半のキャッシュフローがわずか4700万ユーロ(81億円)にとどまり、期待を数億ユーロも下回ったことから、すでにコスト削減策の実施を発表している。
「これはほとんど“災害”と言っていい状況です」とヴァリエフは語る。
デ・メオが昨年、フラビオ・ブリアトーレをF1担当の特別アドバイザーに任命していたが、その彼が去った現在、ルノーは「暫定的な」新CEOを任命したと発表。正式な後任人事は現在進行中とのことだ。
新たなCEOが就任すれば、巨額の投資を要するアルピーヌF1の存続に厳しい目が向けられるのは確実とみられる。
「こういう状況では、非・中核資産を手放すしかありません。そして彼らの最大の非中核資産がF1チームなのです」とヴァリエフは述べた。
「状況を想像してみてください。あなたの会社が巨額の損失に苦しみ、現金不足に直面している時に、F1チームという非・中核資産を抱えている。何億ドルも投資してきたチームが、現在ではF1人気の急上昇でチームの価値は15億ドル(2227億円)にも達している」
「しかも、そんな天文学的な価格にもかかわらず、買いたいというコンソーシアムやグループが文字通り群がっている状態です。中核ビジネスではないチームに大金を払ってでも買いたいと言われているんです。あなたならチームを抱え続けますか?」と、ヴァリエフは自身のTelegramに綴っている。
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