・ペレスがレッドブル時代の厳しさを告白し「生き残るだけで精一杯」と語る
・フェルスタッペンの極端なセットアップ嗜好に合わせなければ対応できないと説明
・「誰が乗ってもマックスには勝てない」と述べ、チーム環境の過酷さを強調
セルジオ・ペレスが、かつて所属したレッドブル・レーシングでの過酷な現実について語った。地元メキシコシティGPの週末に姿を見せたペレスは、2026年にキャデラックからF1復帰する予定だが、角田裕毅やリアム・ローソンといった後輩たちが同チームで苦戦している現状について「驚きはない」と率直に明かした。
「レッドブルから離れると決まった時点で、次に乗るドライバーは大変な目に遭うだろうと思っていました。自分でさえ、あの環境で生き残るのがやっとでしたから」とペレスは話す。
その理由について、ペレスは「マックスのチームメイトであること自体が非常に難しい」と説明する。
「多くの人は理解していませんが、マックスの隣で走るのは本当に大変なんです。詳しく話すこともできますが、これだけ言っておきます――ハミルトンでもルクレールでも、誰が乗っても勝てませんよ」とペレスは語った。
ペレスによると、フェルスタッペンの圧倒的な速さの裏には独特なセットアップの好みがあるという。かつてフェラーリ時代のミハエル・シューマッハがそうであったように、フェルスタッペンは「フロントの入り」を極限まで重視し、多少リアがナーバスになっても構わないスタイルを貫いている。
「マックスのドライビングスタイルに合わせなければならないんです。マシンのバランス自体が悪いわけではないけれど、すごく特殊なんですよ。彼のように操れないと、まったくついていけません」とペレスは説明する。
さらに、単なる速さだけではないと続けた。
「外からは見えないことがたくさんあります。速く走るだけではなく、プレッシャーや期待と戦うことも必要です。本当にタフな環境です。だからこそ、レッドブルに来て時計の針のように正確に動ける(うまくいく)と思うドライバーはいないんです」とペレスは締めくくった。
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