・アラン・パーメイン、今シーズン中の中東レース再調整に期待を示す
・サウジアラビアとバーレーンのレースが開催されない場合、F1はおよそ187億円の損失を被る
・燃料費の高騰も各チーム、予算内に組み込まなければならない
レーシングブルズF1のチーム代表を務めるアラン・パーメインは、中東情勢の影響で中止となったバーレーンGPおよびサウジアラビアGPについて、依然として再開催を望んでいると明かした。ただし、物流面や財政面での課題は増大しているという。
「私たちはカレンダーの動向を注視しており、これら2つのレースのうち1つ、あるいは両方をシーズン後半に開催できることに大きな期待を寄せています。現時点では何も分かっていません。明らかに中東の情勢が落ち着くまでは実現しないでしょう。ただ、もし実現すればシーズン終盤は過密スケジュールになる可能性があります」とパーメインは語った。
こうした発言は、とりわけサウジアラビア側からF1カレンダー後半での開催枠確保を求める圧力が強まる中で出たものだ。元F1ドライバーで、今はコメンテーターを務めるロバート・ドーンボスが、サウジアラビアGPが12月に復活する可能性に言及したこととも関係している。
一方でパーメインは、すでに中止の影響が各チームの財政に及び始めていることを認めた。
「2つのグランプリが中止されたことで、チームの予算には大きな影響が出ています。一方で、これらのレースが開催されなければ、スタッフを派遣する必要がないためコストは削減されます。航空券やホテル、貨物輸送といった費用も発生しません。しかし、それでも全体の収支は赤字になります。それは好ましくない状況です」
実際、『Auto Motor und Sport』の報道によれば、高額な開催料を支払うバーレーンとサウジアラビアのカレンダー脱落により、F1全体の収益は今年およそ1億ユーロ近く減少する可能性があるという。
1億ユーロ:約187億円(4月20日現在)
そのうち約半分が各チームに分配されることを考えると、各チームにとって数百万ユーロ規模の打撃となる見通しだ。
さらに、中東情勢に起因する燃料費の高騰も、負担の上乗せとなりつつある。
「具体的な数値はまだ出ていませんが、シーズン後半には燃料費の上昇によってチームのコストは確実に増加するでしょう。すでに燃料費は上昇していますし、遅かれ早かれ航空機のコストにも同様に影響します。そして、これらすべてが最終的にF1チームに影響します。なぜなら、こうしたコストはすべてバジェットキャップ(チームコスト上限)の中に組み込まれているからです」とパーメインは説明した。
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