・ドメニカリCEOが2026年新規定の早期修正を明言。次戦マイアミGPでの導入を目指す
・ 日本GPで露呈した危険な速度差を問題視。王者らの不満を反映か
・予選の出力制限を見直しへ。「本来のF1」を取り戻せるか注目
F1のCEO、ステファノ・ドメニカリは、議論を呼んでいる2026年の新レギュレーションについて、変更が差し迫っていると明かした。
早ければ次戦マイアミGPにも何らかの調整が導入される見通しだ。
イタリアのサン・シーロ(スタジアム)で開催された、新聞社『Il Foglio(イル・フォッリオ)』主催のF1イベントに登壇したドメニカリは、ドライバーおよび各チームとの継続的な対話が前進しているとの認識を示した。
「我々にはドライバーの声に耳を傾ける義務があり、その対話は成果を上げつつあります。マイアミGPでは確実に変更が導入される見通しで、来週中に最終決定される予定です。今季は非常に見応えのあるシーズンになるはずです。開幕からそれは明らかであり、我々は常にF1を追い続けてくれるファンを第一に考えています」
4月に入り、FIA(国際自動車連盟)、チーム、ドライバーによる協議が重ねられてきたが、今回の発言は、当初の想定よりも早い段階でレギュレーションの調整が行われる可能性を示している。
一方で、大幅なレギュレーション変更が行われるとの見方は多くない。
元F1ドライバーのミカ・サロは、フィンランド紙『Ilta Sanomat』に対し、変更は限定的なものにとどまるとの見方を示した。
「現在のマシンは、本来あるべきF1の姿とは言えません。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)も現代のマシンを好んでいないことを明確にしています。少なくとも、大きな変更が行われる可能性は低いとみられています。ただし、安全上の理由から、隊列走行時に最大70〜80km/hもの速度差が生じるような状況については、いくつかの修正が加えられる可能性があります」とサロは語った。
新たなエネルギーマネジメント規則のもとでは、走行状況によってマシン間の速度差が大きくなるケースが指摘されており、安全性への懸念が議論の中心となっている。
アストンマーティンF1チームのアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサも、スペイン紙『AS』の取材に対し、安全性を最優先すべきだと強調した。
「今のF1には賛否があると言えます。満足していないファンやドライバーもいますが、それ以上に重要なのは安全性の問題です。これは疑いの余地がありません。日本GPの鈴鹿で見られたように、対処すべき課題があります。FIA、チーム、ドライバー、FOM(フォーミュラワン・マネジメント)がその解決に向けて取り組んでいます。必ず解決されるはずです。どのような対応であれ、より良く、より安全なものになります。それがマイアミGPに向けた目標です」
なお、予選におけるエネルギー運用に関する調整も行われる見込みだ。
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