・メキースはADUOを「回復制度」と位置づけ、過度な優遇には慎重姿勢
・レッドブルもこの制度による「性能差の縮小」を期待していると認めた
・FIAは性能差の算出方法を調整中で、マイアミGPとカナダGPは対象外となる見通し
レッドブル・レーシングF1のチーム代表ローラン・メキースは、F1のエンジン規則に設けられるADUO(※アップグレード開発・救済措置)の考え方を支持した。一方で、レッドブル・レーシングとしては、この制度から恩恵を受ける立場にあることも明確にしている。
ホンダF1だけが実質的な救済措置を受けるべきだとするメルセデスF1のチーム代表トト・ウォルフの懸念がある中、この制度の適用範囲を巡る議論は続いている。そうした中で、メキース代表は慎重な姿勢を示した。
「トトの指摘は正しいと思います。ADUOはあくまで『リカバリー(回復)』のためにあるもので、全員を追い抜くためのものではありません。その点については、彼に完全に同意します」
フォードと共同で開発するレッドブルの新パワーユニット(PU)について、メキース代表は次のように続けた。
「誰もが、エンジンを現在のレベルまで引き上げるために並外れた努力をしてきました。しかし、それがトップレベルに達しているかといえば、間違いなくノーです。私たちが(性能差を)縮めることができるグループに入れると期待しているか? ええ、もちろんそうなりたいと願っています。ただ、それによって一気に他を追い抜くことが許されるべきかと言えば、それは違います」
■ADUO導入はすぐではない マイアミGPとカナダGPは対象外へ
導入時期について、トンバジスはADUOが即座に施行されるわけではないことを示唆した。
「まだ評価を続けている段階です。最初のADUO結果が出るまで少なくとも1か月はかかります。したがって、次戦マイアミGPやカナダGPでは適用されないことは確実です」
この発言から、ADUOの導入は早くても6月のモナコGP以降になる可能性が高いとみられる。
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