・“元祖キミ”ライコネンが、現在F1首位のアントネッリについて初めて言及
・4連勝の新星を「特別な才能」と称賛し、2026年王座獲得を予想
・一方で現役最強はフェルスタッペンとし、自身の近況も明かした
元F1ドライバーのキミ・ライコネンが、現在F1で最も注目を集める存在であり、チャンピオンシップをリードするメルセデスのアンドレア・“キミ”・アントネッリについて、初めて公の場で言及した。
現在19歳のアントネッリは、開幕から4連勝を飾り、2026年世界選手権で2位に43ポイント差をつけて首位に立っている。
アントネッリの家族は、彼の「キミ」というニックネームが、2007年のF1世界王者キミ・ライコネンに由来するものではないと主張している。しかしF1界では、その説明をそのまま受け止めていない声もある。
そして今回、“元祖キミ”が自らこの件について口を開いた。
イタリアのベテランジャーナリスト、レオ・トゥッリーニの『Quotidiano Nazionale』コラムの中で、ライコネンは次のように語った。
「当然、アントネッリの活躍は親しみを持って見守っています。彼が僕と同じ名前なのは面白いですね。それは単なる偶然だと思っています。とにかく彼は本当に素晴らしいドライバーです」
2021年限りでF1を引退して以来、プライベートを重視することで知られるフィンランド人がインタビューに応じることは滅多にない。現在46歳のライコネンは、息子ロビンのカート活動を支えることに多くの時間を費やしており、今もなお「フェラーリ最後のワールドチャンピオン」とされている。
しかし現在、イタリア人ドライバーの「キミ」が歴史を塗り替えようとしている。1953年のアルベルト・アスカリ(フェラーリ)以来、イタリア人ドライバーはF1ワールドチャンピオンになっていない。
トゥッリーニが「キミという名前が、歴史の流れを変える手助けになるかもしれませんね」と冗談を飛ばすと、ライコネンはアントネッリを高く評価している様子を見せた。
「言うまでもなく、F1で4連勝するには特別な才能がなければ不可能です。アントネッリが残している数字は偉業です。適切なマシンを手にしていることは極めて重要ですが、それはどの時代でも同じことです」
アントネッリが2026年のタイトルを獲得できるかと直接質問されると、ライコネンはためらうことなく答えた。
「できると思います。そして彼自身もそれを信じています。レースへのアプローチや、そこに注ぐスピリットを見れば、それは明らかです」
またライコネンは、プレッシャーの中で見せるアントネッリのメンタリティと成熟度を称賛した。
「アントネッリが集中力を失うことはないでしょう。彼はそれだけの成熟度を見せています。ただ、2025年のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)のようにはならないよう気をつけなければなりません。ある時点でのピアストリはタイトルを確実にしたかのように見えましたが、プレッシャーに対処しきれませんでした。アントネッリが同じ罠に落ちることはないはずです」
アントネッリが好調を維持する中でも、ライコネンは依然としてレッドブルのマックス・フェルスタッペンが、F1で最強のドライバーであると考えている。現在のパドックで傑出した存在は誰かと尋ねられると、彼は即座に「フェルスタッペンです!」と答えた。
「マックスはまさに『フェノメノン(怪物)』です。僕が2度目にフェラーリに在籍していた時期に、彼がF1にやってきたのを見ました。彼はスペインでの初優勝を、僕のすぐ目の前で飾ったんです。あの時、スターが誕生したと確信しました」
さらに、ライコネンはフェラーリの長きにわたるタイトル獲得の低迷についても言及した。
「2018年末にフェラーリを去ったとき、チームが次のワールドチャンピオンとして、僕の後継者をすぐにでも見つけてくれることを願っていました。それはまだ実現していませんが、遠くから見ていて、前向きな兆候は感じています」
F1から離れたライコネンは現在、イタリアのガルダ湖近くで静かに暮らしながら、妻とともにヨーロッパ中を旅し、11歳になるロビンのカートキャリアを支えている。
「彼の情熱がプロのキャリアにつながるかどうかは、時が経てばわかることです。僕からプレッシャーをかけるつもりはありません」とライコネンは語った。
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