レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、将来のF1レギュレーションを巡る議論について、対立を長引かせるのではなく、妥協によって決着することに期待を示している。
4度の世界王者であるフェルスタッペンは、これまで規則への批判を続け、自身のF1キャリアの将来についても見直す可能性に言及してきたが、現在は慎重ながらも楽観的な姿勢を見せている。
モナコGPでフェルスタッペンは次のように語った。
「最終的にどうなるか様子を見ましょう。僕が言いたいことはすべて言いました。あとは、FIAとF1が一緒に決定を下すだけです。このスポーツにとって正しい選択をしてくれることを願っています」
ドイツの自動車専門誌『Auto Motor und Sport』によると、6月14日の期限を前に、F1、FIA、そして各パワーユニット(PU)メーカーは、規則変更の妥協案に向けて歩み寄りを見せているという。
当初FIAは、現在の「54対46」の出力比率から、内燃機関(ICE)重視へと大きくシフトさせる案を提示。燃料流量の大幅な増加に加え、V6エンジンの出力を約68馬力引き上げる内容が含まれていた。
しかし、アウディ、ホンダ、フェラーリの3社は、コスト増加や開発スケジュール、技術的影響に強い懸念を示していたと報じられている。
現在検討されている妥協案では、燃料流量の増加を約5%に抑える一方、2027年に予定される空力面でのダウンフォース削減と組み合わせる方向で調整が進んでいる。
目的は、ドライバーから不評の「リフト&コースト」やエネルギーセーブ戦略の必要性を減らしつつ、メーカーに大規模な再設計を強いることを避ける点にある。
新レギュレーションが自身の将来に影響する可能性について問われたフェルスタッペンは、笑みを浮かべてこう返した。
「彼らもそれは読んでいるはずでしょう?」
またフェルスタッペンは、ドライバーが議論に参加する機会が増えたことについて、FIAの姿勢を評価した。
「今年非常に良かったのは、僕たちが議論に参加し、以前よりもずっとオープンになったことです。FIAとミーティングができたのは素晴らしいことでした。これこそ将来に向けて必要なことだと思います。今年はすでに多くの前向きなステップがあったと感じています」
また、ウィリアムズのドライバーであり、GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の理事を務めるカルロス・サインツも、大幅な見直しを支持している。
「ドライバーにとってある程度納得できるレベルにするには、来季に向けていくつか大きな変更が必要になるでしょう」とサインツは語った。
一方、開発スケジュールの遅れを懸念していたホンダも、妥協案に前向きな姿勢を見せている。
ホンダのトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎氏は、内燃機関と電気モーターの出力比率を「60対40」とする提案について「良い方向性」と評価した一方、決定時期の重要性を強調した。
「できるだけ早く知る必要があります。そうでなければ、特に信頼性の観点から極めて重要な問題になりかねません」と述べた。
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