ガスリー正式に3位復帰!「F1キャリアで最もつらい日」今季初表彰台復活の舞台裏
■ガスリー、モナコGP表彰台が正式復活
ピエール・ガスリー(アルピーヌ)のモナコGP表彰台が正式に復活した。アルピーヌが提出していた「再審査請求(Right of Review)」が認められ、FIAスチュワードがピットレーン速度違反による2件の5秒ペナルティを取り消したためだ。
アルピーヌは2件の再審査請求に対し、1件あたり2,000ユーロ、合計4,000ユーロ(約74万円※)の保証金を支払っていたが、請求が認められたため、この保証金は返還される。
※1ユーロ=185.3円(6月12日時点の為替レートで換算)2件分は、約74万1,200円となる
ガスリーはモナコGPを3位でフィニッシュしたものの、ピットレーンでの速度違反により5秒ペナルティを2度受け、7位に降格。表彰台へ上がることはなかった。
しかしスチュワードは、アルピーヌが提出した再審査請求について、当初の裁定時には入手できなかった「重要かつ新たな要素」があったと判断。2回目の審理を経て、ガスリーのペナルティを取り消す決定を下した。
文書によると、アルピーヌは、FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)がレース前からピットレーンの計時システムに問題があることを把握していたと主張した。同じ違反で、メルセデスのジョージ・ラッセルを含む複数のドライバーがペナルティを受けていた。
アルピーヌは、ガスリーがピットレーン進入前にスピードリミッターを作動させ、制限速度60km/hを下回ったままだったことを示す証拠を提出した。
アルピーヌの提出資料には、次のように記されている。
「競技の公式計時サプライヤーであるFOMは、F1公式計時、したがってピットレーン速度の算出に用いられた距離が不正確であり、10号車の速度を過大に算出していたことを示す証拠を提出しました」
FIAは、不正確な距離計測に関するFOMの確認が、レース後の水曜日になって初めて示されたと指摘した。
レース中、スチュワードはピットレーン速度違反が相次いだことを受け、すでに懸念を抱いていた。スチュワードは、システムに問題がある可能性についてレースコントロールに確認していた。
スチュワードは次のように明かしている。
「レースコントロールは、公式計時担当者(※F1の公式タイミングデータを提供するFOM)にこの件を確認し、問題はないと説明を受けたと報告しました」
ガスリーは当初、60.1km/hと60.4km/hの速度違反でペナルティを科されていた。
ガスリーは、モナコGPの表彰台を失ったことについて「僕のF1キャリアで最もつらい日でした」と語っていた。
ただし、アルピーヌの再審査請求が認められたことで、ガスリーは正式に3位へ復帰。失われたかに見えた今季初表彰台を取り戻した。
チームメイトのフランコ・コラピントも、チームの主張を支持していた。
「モナコでは、ピット入口の左の緩いカーブを少しカットすることができました」とアルゼンチン出身のコラピントは説明した。
「距離の問題によって、僕たちが速度超過をしていたように見えたようですが、実際にはそうではありませんでした」
ガスリーのペナルティ取り消しにより、最も大きな影響を受けたのは、暫定的に3位となっていたレッドブルのアイザック・ハジャーだ。ハジャーは4位へ降格することになった。
ハジャーは次のように語っていた。
「正直に言えば、最も悔しいのは3位のポイントを失うことです。表彰台に立つ感覚は経験しました。それが最も大事なことであり、それは誰にも奪えません。」
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