ウィリアムズのカルロス・サインツは、ハンガリーGPで大きな飛躍を遂げたアストンマーティン・ホンダを手本に、自チームも同様の躍進を実現しなければならないとの考えを示した。
アストンマーティン・ホンダは、ハンガリーGPで大幅な改良を施した「Bスペック」マシンを投入し、フェルナンド・アロンソがQ2進出を果たした。
サインツは、この変貌ぶりはウィリアムズにとって懸念材料ではなく、大きな励みになると語っている。
アストンマーティン・ホンダは、シーズンを通してグリッド後方に沈んでいたが、ハンガリーGPでシャシーを大幅に刷新した「Bスペック」マシンを投入。新パッケージによってダウンフォースが大きく向上し、アロンソはQ2進出を果たした。
この変化について、サインツはスペインメディアに対し、次のように語った。
「チームとしては、アストンマーティンの状況を懸念するのではなく、モチベーションと意欲につなげるべきです。彼らは、グリッド全体でも最もダウンフォースが不足していたチームの一つでした。それが、わずか1戦で中団勢最高レベルのダウンフォースを手にしたように見えます」
「僕たちと同じようなリソースを持ち、理論上は同じような能力を備えた中団チームが、それを成し遂げたという事実は大きな励みになります。もし僕たちが彼らと同じくらい優れているなら、僕たちにもできるはずです」
一方、ウィリアムズが開発している軽量型の「Bスペック」は、アゼルバイジャンGPで投入される予定となっている。しかし、サインツは、そのアップデートだけでは不十分との見方を示した。
「開発能力の都合上、それ以上の改善は来年のマシンで実現するしかありません。バクーに投入するアップデートは、4~5カ月前に設計されたものだからです」
「そのため、バクーのアップデートが投入される時点では、そこからさらにマシンへ追加したいものは、すでに開発の対象外になっています。来年のマシンに反映させるしかありません」
「バクー以降、新たなアップデートは投入されないでしょうし、チームは来年のマシンに集中すべきだと思います」
一方、アロンソは、今回の成果はQ2進出そのもの以上に重要な意味を持つと強調した。
エイドリアン・ニューウェイ代表が率いるアストンマーティン・ホンダが、長年抱えてきたシミュレーションと実走行データの相関関係の問題を、ようやく解決した可能性を示しているためだ。
アロンソは次のように語った。
「Q2進出以上に重要なのは、まったく新しいマシンをレースに持ち込み、それが実際に機能したことです」
「これまでは、シミュレーションと実車の結果が一致しなかったため、新しいマシンを投入しても期待どおりに機能するという確信を持てませんでした。最大の朗報は、何が問題だったのかをようやく理解できたように見えることです。あとは、必要なものを一つひとつ整えていくだけです」
さらに、新型マシンによって、今後取り組むべき課題も明確になったと説明した。
「僕たちは、何をすべきかを正確に把握しています。今回の改善によって、シャシーとエンジンの両面で何が必要なのかを把握できるようになりました。それまでは、シャシーとエンジンの両方で、どれだけラップタイムが不足しているのかさえ分からず、やや深刻な状況に陥っていました」
一方で、アロンソは、ホンダPUには依然として改善の余地があると認めた。
「もう少しエンジン出力が必要です」
ホンダは7月29日(水)、ハンガロリンクで実施するフィルミングデーで新仕様のPUを走らせる予定だ。その後、ザントフォールトで行われるオランダGPで実戦投入される見通しとなっている。
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