メルセデスF1のトト・ウォルフ代表は、選手権リーダーのアンドレア・キミ・アントネッリがイタリアGPで劇的な勝利を挙げた翌日、メルセデスのクルーとカート場へ向かったことに不安を感じていたと明かした。
20歳のアントネッリは、19番グリッドから優勝を飾った翌日、唯一の休日を使って、ブレシア県カストレッツァートにある有名なフランチャコルタ・サーキットを訪れた。メルセデスのメカニックや友人、家族とともにカートを楽しんだという。
アントネッリにとって、カートで過ごすことが自分なりの優勝祝いだった。
イタリアGP決勝翌日の9月7日(月)にカートを楽しんだアントネッリは、スペインGPでこう振り返った。
「火曜日にはすでにイギリスにいてシミュレーターに乗っていましたが、月曜日はもちろんサーキットで楽しみました。1月以来カートには乗っていなかったので、一日の終わりにはもうクタクタでした。でも最終的には、チームのみんなや家族と一緒に時間を過ごせてよかったです。僕たちらしいやり方で楽しむことができました」
ウォルフ代表はイタリア紙『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に対し、アントネッリがカートを楽しみたくなる気持ちは理解していたものの、メルセデスにはレース週末以外のチーム活動で事故が起きた過去があるため、落ち着かなかったと明かした。
「彼はレースが大好きな青年で、カートで一日を過ごすことが、リラックスしてエネルギーを充電する自分なりの方法だと分かっています。ただ、私はあまりリラックスできませんでした。私たちのチームには、レース週末以外の活動中に事故が起きた過去がありますからね。それでキミには、一日が終わったら無事だったか知らせてほしいと頼みました」
ウォルフ代表が言及したのは、2014年にオーストリアで起きた自転車事故だった。
「大きな事故があって、私は手首、肘、肩、鎖骨を骨折しました」
ウォルフ代表がそこまで心配していたと伝えられると、アントネッリは、笑いながら事実だったと認めた。
「はい、はい、それは本当です。無事かどうか確認するメッセージまで送ってくれました。でも僕がそれを見たのは夜になってからでした」
こうしたやり取りがあったのは、アントネッリが好調なシーズンを送る中でのことだった。イタリアGPでの勝利によって、アントネッリはチームメイトのジョージ・ラッセルに対する選手権リードを66ポイントまで広げた。
ラッセルもタイトル争いについて、逆転には自身の好成績だけでなく運も必要になると率直に認めている。
「間違いなく、運といいパフォーマンスの両方が必要です。現時点では、彼の方が僕よりもいいパフォーマンスを見せています。彼は選手権首位にふさわしいです。本当に素晴らしい走りを続けています。」
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