元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、アンドレア・キミ・アントネッリが母国で行われたF1イタリアGPで劇的な優勝を飾った後、モンツァの観客の一部がジョージ・ラッセルにブーイングを浴びせたことを批判した。
アントネッリは急速にイタリアの国民的ヒーローとなっている。伝統的にフェラーリを支持してきたティフォシも、アントネッリがメルセデスで挙げた勝利を、まるでマラネロのフェラーリが勝ったかのように祝福した。
しかし、ティフォシの一部は、アントネッリのチームメイトであり、選手権争いのライバルでもあるラッセルに敵意を向けた。
「もちろん、イタリア人の感情が高ぶっているのは間違いありません。しかし、こうしたことはスポーツにあってはならないものです」とシューマッハは語った。
『f1-insider.com』のジャーナリスト、ラルフ・バッハも同意見だ。
「ティフォシはアントネッリを自分たちの一員として受け入れています。彼(アントネッリ)は彼らにとって国民的ヒーローです。だからフェラーリが勝てなくても、すんなり受け入れられるのでしょう。今日の祝福ぶりを見ても、フェラーリが勝った時とそれほど大きな違いは感じませんでした」
ただ、バッハはラッセルに向けられた敵意については行き過ぎだったと指摘した。
「彼らは『アントネッリの敵なら、私たちの敵でもある』と考えてしまっているのでしょう。でも、それは公平ではありません。彼(ラッセル)は新たなヒーローのチームメイトであり、世界選手権を争う最大のライバルというだけです。それなのに、非常に個人的な攻撃になっていました」
一方、ラッセル本人は大きな問題とは捉えていない。
「ほかの誰かの母国でレースをしているなら、こういうことは予想できます。だから、まあ、笑って受け流しました」
ただ、レースでの敗戦については、ラッセルにさらに厳しい評価が向けられた。デビッド・クルサードは、19番手から追い上げたアントネッリが、前方グリッドからスタートしたラッセルを破ったことについて、ラッセルにとって「恥ずかしい」ものだったと評した。
ニコ・ロズベルグも同様に「残酷な敗北」と評し、もし自分が同じ立場なら、チームメイトが後方から追い上げて優勝する展開を精神的に受け入れるのは極めて難しかっただろうと語った。
そのアントネッリは今週に入っても勢いを緩める様子をほとんど見せていない。疲れ切っていることを認めながらも、メルセデスのチームとともに、そのままカート走行へ向かった。
「本当に疲れていますし、かなりヘトヘトです。でも、カートにノーとは言えませんよね」
そして日曜日のレースで、ラッセルの後ろの2位で満足しようと考えたことはあったかと聞かれると、アントネッリはきっぱりと答えた。
「一度もありません! 勝ちにいかずにはいられませんでした。」
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