【F1】「起こるべくして起きた」ハミルトン、フェラーリのピット指示に従わず表彰台逃す アレジとアルヌーで見解分かれる
F1シンガポールGPで、フェラーリのルイス・ハミルトンがチームのピットイン指示に従わず、表彰台獲得のチャンスを逃した。この一件について、元フェラーリF1ドライバーのジャン・アレジは、ハミルトンが以前から抱いていたチームへの不満を背景に「起こるべくして起きた」と指摘。一方、元F1ドライバーのルネ・アルヌーはハミルトンの判断に理解を示し、フェラーリが繰り返す戦略ミスこそが根本的な問題だと批判した。
■アレジ、ハミルトンが指示に従わなかった背景に不満を指摘
シンガポールGPで、ハミルトンはフェラーリからピットインを指示されたものの、コース上にとどまることを選んだ。その後、本人もこの判断によって表彰台獲得の可能性を失ったことを認めている。
アレジはイタリア紙『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』で、ハミルトンがチームの指示に従わなかったことは残念だと述べた。
「ハミルトンがピットウォールの指示に従わなかったのは残念です。ルイスは以前からチームの仕事ぶりに疑問を呈し、不満を口にしていました。それを考えれば、今回のようなことは起こるべくして起きたのだと思います」
■アルヌーはハミルトンに理解、フェラーリの戦略ミスを批判
一方、元F1ドライバーのルネ・アルヌーは、ハミルトンがチームの指示に従わず、自ら判断した理由に一定の理解を示した。
イタリア紙『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デッロ・スポルト)』に対し、アルヌーは次のように語った。
「チームはシルバーストンとハンガリーでミスを犯しました。だから今回は、彼自身が判断することを選んだのです。その後、彼は謝罪しましたが、残念なことでした」
78歳のアルヌーが根本的な問題として挙げたのは、フェラーリがほかのチームよりも多くの戦略ミスを犯していることだ。
「根本的な問題は、マラネロではほかのチームよりもはるかに多くのミスが起きていることです。今年のフェラーリには良いマシンがありますが、戦略のまずさによって多くのポイントを失っています」
■元フェラーリエンジニア、ルクレールの実力を擁護
フェラーリを巡っては、戦略面だけでなく、ドライバーの実力についても議論が起きている。
マックス・フェルスタッペンがSF-26をドライブすれば、シャルル・ルクレールよりも大幅に良い結果を残せるのではないかという見方に対し、元フェラーリエンジニアのルイジ・マッツォーラは、この見方を否定した。
イタリアの衛星放送局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に対し、マッツォーラは次のように語った。
「私の考えでは、フェルスタッペンがこのフェラーリをドライブしても、ルクレール以上のパフォーマンスを発揮することはできないでしょう。適切なマシンさえあれば、モナコ出身のルクレールには間違いなくレースで勝つ力があります」
■アレジ、SF-26の速さを評価し来季に期待
アレジは、シンガポールGPでフェラーリが見せた速さを評価し、来季に向けた開発にも前向きな見方を示している。
「SF-26はシンガポールで金曜日から競争力を発揮していました。これは来年を見据えるファンにとって安心材料になります。開発作業は正しい方向に進んでいると思います」
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