ノリス、マクラーレンF1は「精神的に疲れる」 扱いにくいMCL40に苦戦

2026年10月22日(木)12:30 pm

記事要約


・MCL40は限界域が狭く、ノリスに大きな集中力を要求

・ノリスの2勝後も遠のく王座、フェルスタッペンの復調

・マクラーレンの運営をメルセデスと比較し、対応力に疑問の声


■「マシンは速さが足りず、とても扱いにくい」

ランド・ノリスは、マクラーレンの2026年型マシンが極めて扱いにくく、性能を引き出す作業は「精神的に疲れる」と語った。

オーストリア紙『Krone(クローネ)』は、現世界王者ノリスの次のコメントを伝えている。

「マシンはとにかく速さが足りず、とても扱いにくいです。僕たちはトップから大きく離されています」

ノリスによると、MCL40にはほとんどミスの余地がないという。

「すべてのコーナーで、まさにぎりぎりの状態です。わずか1%の範囲に正確に収めながら、マシンを強引にでも思いどおりに動かさなければなりません。フロントやリアだけに頼ることはできません。あらゆる動きを自分の操作で引き出す必要があるため、非常に高い集中力と技術が求められます。だから、運転していて精神的に疲れます」

■2勝で再び見えた王座争いの可能性

ノリスはマックス・フェルスタッペンが復調する前に2勝を挙げたものの、マクラーレンのタイトル争いは勢いを失っている。

ドイツの自動車専門誌『Auto Motor und Sport(アウト・モトール・ウント・シュポルト)』の記者ミハエル・シュミットは、ハンガリーGPとオランダGPで優勝したノリスが、再び王座争いを意識し始めていたとみている。

「ランド・ノリスは、心の中では再びタイトル獲得を信じていたと思います。マクラーレンが調子を取り戻したと感じていました。シーズン終了までその状態を維持できていれば、まだタイトル争いに残っていたかもしれません」

■マクラーレンの運営にも厳しい評価

シュミットは、難しいシーズンへの対応について、マクラーレンはメルセデスほど円滑に運営できていないとも指摘した。
「私の考えでは、メルセデスのほうがマクラーレンより適切に運営されています」

マクラーレンの「パパイヤ・ルール」は、両ドライバーを公平に扱い、互いに競い合うためのチーム内の方針だ。

「彼らは『パパイヤ・ルール』をとても誇りにしていますが、切迫した状況では必ずしもうまく機能しません。シンガポールGPで見たように、すぐに混乱が起きます」

一方、シュミットは、選手権首位のアンドレア・キミ・アントネッリが、2009年のジェンソン・バトンのようにポイント差を守り切ろうとしている可能性を挙げた。

「アントネッリは世界王者になるために12勝する必要はありません。今の8勝のままでも、残りを着実に走り切れば十分です。2009年のジェンソン・バトンも似た戦い方をしました。バトンは開幕7戦で6勝し、その後は一度も勝ちませんでした。それでもシーズン終了までリードを守り、世界王者になりました。」


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