トヨタ伝説の「セリカ」がWRC復活!勝田貴元と復帰のロバンペラはGRヤリス 2車種・最大6台体制へ

2026年11月04日(水)4:56 am

記事要約


・トヨタは2027年のWRCにGRセリカとGRヤリスの2車種・2チーム体制で参戦を発表した。

・GRセリカはTOYOTA RACINGが、GRヤリスはGAZOO Racing TOYOTAが使用し両車は新規定で並行開発。

・エバンスはセリカで、勝田はヤリスで参戦。タナックとロバンペラもヤリスチームに復帰する。


TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)は11月3日、2027年のFIA世界ラリー選手権(WRC)参戦体制を発表した。新たに「GR Celica Rally1」を投入し、トヨタのラリー史を彩ってきた「セリカ」の名がWRCに復活する。

2027年は、セリカで参戦する「TOYOTA RACING」と、2027年型「GR Yaris Rally1」を使用する「GAZOO Racing TOYOTA」の2チーム体制となる。各ラウンドに最大6台のワークス車両を投入する準備を進めており、両チームは優勝を争う対等なライバルとして戦う。

■セリカ復活、新規定のもとでGRヤリスと並行開発

GR Celica Rally1とGR Yaris Rally1は、2027年から導入されるFIAの新しいWRC車両規定に基づき、並行して開発が進められている。両車は同じ出力と性能を備えるという。

開発とチーム運営は、引き続きフィンランド・ユヴァスキュラのTGR-WRTが担う。異なる2車種を走らせ、ドライバーからのフィードバックを活用することで、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」をさらに推進する。

チームはフィンランド中部の森林で、2027年型プロトタイプカーによる6日間のラリーシミュレーションテストを実施。11月3日に最終日を迎えた。

ホモロゲーションの手続きは12月末までに完了する予定で、両車の詳細とカラーリングは2027年シーズン開幕前に発表される。今回の発表はWRC参戦車両に関するもので、市販セリカの発売については明らかにされていない。

■セリカには王者エバンス、ソルベルグ、パヤリ

GR Celica Rally1を走らせるTOYOTA RACINGには、2026年のドライバーズタイトルを獲得したエルフィン・エバンス、ランキング2位のオリバー・ソルベルグ、同3位のサミ・パヤリが名を連ねる。

エバンスは、過去5回のランキング2位を経て、2026年についに初の世界タイトルを獲得。最終戦まで続いた接戦を制し、ソルベルグに5ポイント差、パヤリに6ポイント差でシーズンを終えた。

新たなマシンで迎えるシーズンに向け、エバンスは次のように語った。

「これまで慣れ親しんできたものとは大きく異なるため、全員がそれに適応し、最大限の性能を引き出すべく取り組まなければなりません。その挑戦が楽しみですし、チームと一緒に素晴らしい成果を上げ続けたいと思っています」

■勝田はGRヤリスで参戦、タナックとロバンペラが復帰

一方、GR Yaris Rally1で参戦するGAZOO Racing TOYOTAには、勝田貴元に加え、世界チャンピオン経験者のオィット・タナックとカッレ・ロバンペラが加入する。

勝田は2026年にケニアでWRC初優勝を飾り、続くクロアチアでも勝利。日本人ドライバーとして初めて選手権ランキング首位に立った。2027年は、さらなる目標であるタイトル争いを目指す。

「オィットとカッレが戻ってくることも、私にとってとても特別なことです。2人とも長年にわたって私を助けてくれた大切な友人です。彼らとチームメートとして一緒に仕事をし、共に戦えることが本当に楽しみです」

2019年にトヨタで世界タイトルを獲得したタナックは、チームへの復帰を果たす。2022年と2023年の王者ロバンペラは、1年間WRCから離れた後、2027年は一部のラリーに出場する予定だ。

チームは、9度の世界チャンピオンであるセバスチャン・オジエや、GR WRCチャレンジプログラムの若手など、シーズン中にほかのドライバーを起用する可能性も示している。

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