セルジオ・ペレス(レッドブル)が締結した新しい契約は、即座にパフォーマンスを向上させない限り意味を持たないようだ。
●【2024F1第13戦ハンガリーGP】タイムスケジュール・全セッションの結果
夏休み前のハンガリーGPとベルギーGPの連戦でパフォーマンスが不調だった場合、契約解除条項が発動される可能性がある。
レッドブルF1のアドバイザーであるヘルムート・マルコは、ペレスの過去6レースでわずか15ポイントという成績が「明らかに不十分」であると強調している。フェルスタッペンが同期間で稼いだポイントより100ポイント以上少なく、ペレスがコンストラクターズ選手権争いにおいてチームのチャンスを損なっていて、「チーム内の不安を引き起こしている。従業員へのボーナスは、コンストラクターズ選手権での順位に基づいて支払われるからね」と述べた。
『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙に「彼が再び調子を取り戻せるかどうか見てみよう。契約は、パフォーマンスが適切でなければ意味がない。すべてのF1契約には特定のパフォーマンス条項が含まれている」と述べ、マルコは現状のままではペレスが来季も続投するのは難しいと示唆した。
レッドブルがシーズン中にドライバー交代を行う場合、「主に既存のドライバーを使うことになるだろう」と述べ、「リアム・ローソンは間違いなくリストのトップだ。岩佐歩夢やアイザック・ハジャーもいるよ」と候補を挙げた。
■角田裕毅が昇格にふさわしいと主張
一方、レッドブルのジュニアチームRBに所属する角田裕毅は、自分が昇格に最もふさわしいと考えていると主張し、リアム・ローソンが昇格するのは奇妙だと語った。
「はい、そうでなければ、こんなに早く僕のポジションが決まることはなかったと思います。もし彼らがリアムを選んだとしたら、それはおかしなことだ。リアムはシミュレーターでいい仕事をしていましたが、僕の方が彼よりいい仕事をしていると思います。どうなるか見てみましょう。彼らはドライバーのことをよくわかっていますから」
ペレスはプレッシャーへの対応に苦慮していることをハンガリーで否定し、「次の2レースは僕にとって何も変わらない」と述べ、契約については話せないものの、自分の状況は理解していると語った。
「契約について話すことはできない。来年もここにいるよ。もちろん、僕の仕事はとても注目されている。誰もがそれについてコメントする。でも、それに気を取られるわけにはいかないんだ」。