F1とFIA、安全への懸念を公に語らぬよう要請か カタールGP・アブダビGP開催へ足並み求める書簡と報道
■F1とFIA、安全性を巡り対外的に足並みをそろえるよう要請か
F1が、今後開催されるカタールGPとアブダビGPの安全性について、公の場での批判を控えるようチームとドライバーに求めたと報じられている。
オーストリア紙『Osterreich』によると、中東情勢の不透明さが続く中、F1とFIAは全チームに書簡を送り、対外的に足並みをそろえるよう求めたという。
同紙は次のように伝えている。
「報道によると、F1はチームとドライバーに対し、今後のグランプリの安全性に関する一切の批判を控えるよう指示したとされています」
「F1とFIAは、全参戦チームに宛てた最近の書簡で、信頼を高めるため、一致した姿勢を示すよう求めています。この措置の狙いは、カタールとアブダビのレース週末に、安全上の問題が公の場で議論されるのを防ぐことです」
■他競技では延期や中止、アウディは渡航準備を継続
こうした要請が報じられる一方、中東の治安情勢は、ほかの主要スポーツ大会にも引き続き影響を及ぼしている。
イギリス紙『The Guardian(ザ・ガーディアン)』によると、2028年のネーションズ・チャンピオンシップ決勝大会は、カタールでの開催が見送られることになった。また、「中東での戦争による不確実性」を背景に、予定されていたカタール航空とのタイトルスポンサー契約も実現しなかったという。
スイス紙『Blick(ブリック)』は、サウジアラビアでのアジアカップが1年延期され、リヤドで予定されていたBMXフリースタイルとトライアルの世界選手権は中止されたと報じている。
一方、アウディF1のレーシングディレクターを務めるアラン・マクニッシュによると、スイスを拠点とする同チームは、カタールとアブダビの両戦に向けた渡航準備を続けている。
マクニッシュは、次のように語った。
「渡航や物流を含め、すべて両戦への参加に向けて進んでいます」
マクニッシュは現状について「これまでと変わりありません」としつつ、「状況は刻々と変化しています」とも説明した。
■MotoGPカタール戦は議論の的に、射撃の世界選手権は開催中
今週末のMotoGPカタール戦の開催は、とりわけ議論を呼んでいる。
ヤマハはすでに同大会への出場を取りやめている。『Blick』によると、Moto2に関わるスイス出身のトーマス・ルティも「不安が拭えません」と心境を明かした。
その一方、カタールではルサイル・サーキットからわずか2.5キロの会場で、1000人以上の選手が参加する射撃の世界選手権が開催されている。
『Blick』によると、スイス射撃連盟は出場の取りやめを一度も検討しなかったという。




